阪神・桑原 伝家の宝刀で543日ぶりホールド DeNA強力助っ人2人を手玉に

 6回を投げ終え、大山(右)とタッチを交わす桑原
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 「阪神4-3DeNA」(11日、甲子園球場)

 ベテラン右腕が輝きを取り戻した。阪神・桑原が昨年4月17日ヤクルト戦以来、543日ぶりとなるホールドを記録。1点リード、イニング途中からの登板にも動じなかった。先発・秋山からバトンを受けた緊迫する場面。DeNAの強力助っ人2人を手玉に取った。

 出番は秋山が梶谷を打ち取った六回1死からだった。「桑原の投球で何とかしのぐという選択をした」という矢野監督。ソト、オースティンを迎えるところで指揮官は投手交代を決断した。

 ソトには前日2被弾、オースティンには四回に3戦連続本塁打を浴びるなど、辛酸をなめていた投手陣。それでも桑原は自信を持ち、“伝家の宝刀”で真っ向勝負を挑んだ。

 ソトにはスライダー2球を投じ、左飛に。オースティンには6球目に直球を選択したが、それ以外は自慢のスライダーで勝負。最後の7球目も外角いっぱいのスライダーで、遊ゴロに仕留めた。

 「いい場面で投げさせていただきましたし、2人で抑えることができたので良かったです」

 昨季、1軍での登板は7試合。悔しい思いをした。17、18年は60試合以上に登板。ブルペンを支えた実績あるタフネス右腕だ。再起に燃える34歳がコロナ禍で苦しむ救援陣の光となる。

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