阪神・小幡 好守連発!外野芝から本塁封殺&三遊間ダイビングキャッチ
「阪神1-5広島」(20日、甲子園球場)
見せ場が少ない敗戦で、若虎がファンを魅了した。好返球にダイビングキャッチ。阪神・小幡が守備で成長の跡を見せた。
矢野監督も目を細める。「アレは竜平(小幡)やから、殺せたプレーやと思うしね。肩の強さというのは一番の武器だと思うんでね。素晴らしいプレーだったと思います」。指揮官が賛辞を惜しまなかったプレーは、二回1死一塁で生まれた。
坂倉が左越え二塁打を放つと、小幡は中継へ。サンズの送球をカットすると、外野の芝生から本塁へ矢のようなワンバウンド送球。一走・西川を刺して先制点を阻止した。
三回1死二、三塁は前進守備で魅せた。田中広の二遊間寄りのゴロを軽やかなグラブさばきで捕球。本塁へストライク送球で三走・上本をタッチアウトにした。
さらに2死一、二塁ではピレラの三遊間へのゴロをダイビングキャッチ。内野安打にはなったが、抜けていればタイムリーになっていた打球をつかみ取った。
身体能力を生かしたプレーでスタンドを盛り上げた一方で、課題も見えた。四回無死一塁。九里のバントでの小飛球を、捕手・坂本はショートバウンドで捕球。一塁へ送球後、一走・上本を一、二塁間で挟んだ。
ボーアからの送球を受けた小幡は上本を追い、再度ボーアへ返球。しかし、走路へ入ってしまい、切り返した上本と接触しかけて走塁妨害を取られた。
「勉強することはいっぱいあるわね」と指揮官。9月25日・ヤクルト戦(神宮)以降、22試合連続で先発出場を続けている若虎の糧となることを願った。
10月1日以降、甲子園での試合開催日は、ほぼ毎日のように早出特守に励んでいる。着実に成長を遂げている20歳。日に日に存在感が増している。