阪神・マルテ、残留猛アピール弾 復帰初打席で先制V2ラン「ミンナ、タダイマ!」
「阪神2-0広島」(21日、甲子園球場)
約3カ月ぶりに1軍の舞台へ帰ってきた阪神・マルテが、甲子園の虎党に一振りで強烈な印象を植え付けた。復帰後初打席で来季残留への猛アピール弾をぶちかまし、お立ち台では「ミンナ、タダイマ!」と日本語で帰還の報告だ。
初回1死一塁。遠藤の131キロ高めスライダーを捉えた。豪快なフォロースルーから放たれた打球は左中間席へ飛び込む3号2ランに。3年ぶりとなるチーム100号アーチを放った助っ人は、ダイヤモンドを一周する際には無表情だったが、ベンチでナインと喜びを分かち合い満面の笑みを浮かべた。
7月4日の同戦で左ふくらはぎを負傷したマルテ。約3カ月間、2軍でのリハビリが続いただけに、活躍したい思いは強かった。
「家を出る時から1打席目にホームランを打とうと思っていた」-。思いをバットに乗せた。1万1344人の前で放った格別の一発。「いいショーを届けられればという思いがあった。1打席目で実現できたのはよかった」と声を弾ませる。
この一撃で来季残留への期待も抱かせたが、「(来年も阪神で戦いたい)気持ちもありますけど、まずは一試合、一試合」と残り16試合を全力で戦う覚悟だ。「アシタモオレガヤル。サイコー!」。最後まで助っ人の意地を見せ続ける。