【谷佳知氏の眼】若手と守備に見える両チームの差 陽川、中谷スタメン起用もあっさり
「巨人5-4阪神」(23日、東京ドーム)
試合は阪神・マルテが全てだった。二回の3失策は情けないというか、投げている西勇がかわいそうだ。今村のゴロに必死に突っ込んで3つ目のエラーをしていたが、その前の一塁へ悪送球するプレーも、真剣にやってもらわないと。周りの選手もしらけてしまうよ。
このマルテのプレーで、球場の雰囲気が「今日は巨人が勝つな」というふうになってしまった。結局、これが両チームの差だろう。巨人は12球団最少の35、対して阪神は12球団ワーストの79の失策数。この辺が解消されないと、両チームの差は縮まらない。
もう一つ、この試合で感じた両チームの差は若手選手。巨人は吉川尚、松原、若林などがスタメンで出してもらったチャンスを生かそうと、塁に出るために必死にやっていたが、阪神にはそれが見られなかった。
特に5番・陽川、6番・中谷の右打者。相手先発が左の今村ということでスタメンで使ってもらっているのに、あっさりした打撃だった。これは打席への準備ができていないことだろう。自分たちが何のためスタメンで出てるのかを理解して欲しい。九回に右のデラロサから2人は打ったが、まずは左投手を打たないと。チームの底上げのためにも、もっと若手がどんどん出て来てもらいたい。