阪神・大山VS巨人・岡本 白熱!若き4番のキング争い直接対決 

 5回、塁上の岡本とあいさつする大山
 7回、右飛に倒れた大山(右)。左は三塁手の岡本
 4回、中前打を放つ大山
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 「巨人5-4阪神」(23日、東京ドーム)

 セ・リーグの本塁打王を争う阪神・大山悠輔内野手(25)と巨人・岡本和真内野手(24)が“直接対決”。大山は16打席ぶりの安打をマークしたが、一発は出なかった。岡本は無安打に終わった。ここまで26本塁打で並ぶ2人。し烈なデッドヒートはまだまだ続く。

 審判が頭上で両手を広げると、大歓声がため息に変わった。2点を追う九回。何とか反撃ののろしを上げたかったが…。大山がこん身の一振りから放った打球は、惜しくも左翼ポールの左へ切れていった。

 土壇場で意地は見せた。九回1死走者なしで迎えた4打席目だ。巨人の守護神・デラロサが投じた初球、高めに浮いたスライダーをフルスイング。快音を響かせた打球は、左方向へ高々と舞い上がった。しかし、結果は大ファウル。その後、四球で出塁し、1点差に詰め寄る得点を呼び込んだ。

 現在、26本塁打で巨人・岡本と並び、リーグトップの大山。この日は両者にアーチが出なかったが、し烈な本塁打王争いが繰り広げられている。

 球団では1986年のバース以来、34年ぶりとなるキングの座。ただ、大山が求めるのは勝利に貢献する一打だ。以前から「みなさん(本塁打の)数を言いますけど、目の前の試合がどうだってところなので。終わったときに、どうだったかというところ。まずは目の前の試合です」と先のことは見過ぎず、目の前の打席に集中していることを強調した。

 一方で周囲の期待は大きい。矢野監督は「獲れるものなら2冠を獲ってほしい」と本塁打王だけでなく、打点でもリーグトップに立つことを願っている。

 初のタイトル獲得へ。打撃の状態も復調気配だ。四回1死走者なしの場面では、今村の直球を中前に運んだ。16打席ぶりに響かせた快音。4番として相手バッテリーから警戒される中、修正して結果を残した。

 レギュラーシーズンも残り14試合。主砲対決を制するために、大山は踏みしめる打席に全身全霊を注ぐ。

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