阪神、ドラフト1位未決定を強調 矢野監督「最後の最後まで楽しみにしてもらえれば」
阪神が25日、ドラフト前日のスカウト会議を都内のホテルで行った。会議後に矢野燿大監督(51)、畑山俊二スカウト統括(56)が取材に応じたが、1位指名選手を公表することはなかった。
畑山スカウト統括は1位指名選手について「それも含めて明日、最終的に決めたいと思うので。まだその辺の方向性は特に出してません。今日は各担当から1位評価の選手を挙げてもらいまして、その報告をしてもらってってところ」と未決定であることを強調。矢野監督も「(決定は)まだやろ。楽しみにしてた方がおもしろいやん。最後の最後まで楽しみにしてもらえればええかなと思います」とけむに巻いた。
一方で巨人などがすでに1位を公言し、阪神も有力候補と予想される近大の佐藤輝明内野手(21)について、矢野監督は「評判通りパワーもあるし、身体能力も高いし、スケールの大きさ、そういうものはもちろん感じるので。まあそういう選手ってね、ゴロゴロ出てくる選手ではない。ほんとに魅力があるなって。評価って言うか、映像を見てもそれは思ってます」と高評価した。
競合した場合に誰がくじを引くかについても「特に監督でお願いしますとかっていう形の話はまだしてない」と畑山スカウト統括は未決定であることを明かした。例年通り、矢野監督が引くことが有力だが、当の本人は「俺も一応くじ当たってないんで(笑)。自然体やね、今年はすごく。いつもはシーズン終わってドラフトっていうところに進めていくって感じやけど。今日も試合やってきたし、またドラフト終わっても試合あるし。そういう意味では今までのドラフトよりは自然体で来れてるかなっていう感じがちょっと違うかな」と例年との違いを強調していた。