阪神・藤川 あと1人コールに「ありがたい空気ですけれど…」
「阪神9-1中日」(28日、甲子園球場)
今季限りで現役引退を表明している藤川球児投手が、九回2死から登板。シエラに対し1ボールから145キロ直球で一邪飛に仕留め試合を締めた。
八回に4点を奪い8点の大量リード。15日の再昇格以降、初めてリードしている展開での登板だった。「みんなが心強いので。ああいう場面で登板させてもらえるということは、いい形で後輩たちにつなげていると思うとうれしいですね」とブルペンデーを締めた。
スタンドからはあと1人コールもあり「ありがたい空気ですけれど、マウンドで1人でもランナーを出したり、2人でもってなってくると、チームにも迷惑がかかるので。その辺は何点差でもしっかり考えていたんですけど。とにかくチームが締まった試合ができるというのはみんなの頑張りがあってなんで。プラスワンという形で登板させてもらうくらい、現状のリリーフというか投手陣の強さを感じますから。心強く思います」と話した。
22日の広島戦(甲子園)以来、6日ぶりの登板。公式戦も残り10試合となりお別れ登板も少なくなった。「ファンの方とともに最後こういうふうに、何というんですかね、最後の時間を一緒に過ごせること自体がすごく貴重だし。レアな時間というか。だれも味わえる時間じゃないところを自分にいただけるというのは本当にいままで頑張ってきてよかったなというところですね」と感謝の言葉をそえた。