阪神・福留“タテジマラストゲーム”志願のフル出場 感謝のタイムリー

 5回、右前適時打を放つ福留(代表撮影)
 グラウンドを後にする福留(代表撮影)
 フル出場で勝利を喜ぶ福留(右端)(代表撮影)
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 「ウエスタン、阪神7-5中日」(29日、鳴尾浜球場)

 阪神の福留孝介外野手(43)が29日、タテジマのユニホームでの最後の試合に臨んだ。ホーム最終戦となったウエスタン・中日戦(鳴尾浜)に「3番・左翼」で先発出場し、志願のフル出場で3打数1安打1打点。来季の構想外が報じられてから初めて口を開き、阪神への感謝と今後も挑戦を続けていく気持ちを打ち明けた。

 タテジマのユニホームでの最後の勇姿。来季構想外となっている福留が「3番・左翼」で志願のフル出場し、3打数1安打1打点。好機ではさすがの勝負強さを発揮した。無観客の鳴尾浜で迎えた阪神での最終戦。感謝の思いを胸にグラウンドを駆け回った。

 「(阪神の)ユニホームを着てプレーするっていうのが最後だという思いで、監督にお願いして最後まで守りも就かせてもらって。色んなことをしましたけど、すごくうれしく、楽しくできました」

 攻守で存在感を示した。まずは初回2死二塁からの守備で藤井の左前打に猛チャージ。本塁への素早い返球で二走を刺した。打撃では五回2死二塁から右前適時打。一塁ベース上で小さく右手人さし指を突き上げた。

 後輩に与えた好影響は計り知れない。ファームでも熱心に若虎に指導。「若い選手にもどんどん色んなことにチャレンジしてほしい」とメッセージを送った。試合前の円陣では自ら声出し役を担い、最後までチームを引っ張った。

 「悔いを残して終わりたくない」と43歳の挑戦は今後も続く。阪神に多くの功績を残した球界最年長。後輩に自らの経験を伝え、チームに大きな財産を残し、静かにタテジマを脱ぐ。

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