阪神ドラ7高寺 聖地でのプレー熱望「早く甲子園で」走攻守そろった指名唯一の高校生
阪神からドラフト7位指名された高寺望夢内野手(18)=上田西=が29日、長野県上田市の同校で畑山統括スカウト、平塚スカウトから指名あいさつを受けた。勇猛で、知将としても名をはせた戦国武将、真田幸村ゆかりの地で育った若虎。プロの世界で自身も勇猛果敢に躍動することを誓った。
「プロの世界では熱く泥くさくやっていきたい。負けず嫌いなので。(負けたくない)1番が野球です。年齢に関係なくプレーしたい」
阪神の指名選手では唯一の高校生。だが、グラウンドに立てば関係ない。社会人や大学生にも気後れすることなく、自らの力を存分に発揮するだけだ。
高校通算31本塁打を誇る打撃に、50メートル走6秒0の俊足。さらに遠投は105メートルと走攻守で高い能力を示す。9月に東京ドームで行われたプロ志望合同練習会のシート打撃では、6打数5安打とアピールの場で勝負強さも見せつけた。平塚スカウトは「東京ドームで見たときも、臆することなく(相手に)向かっていっていた」と闘争心に太鼓判を押す。
熱望するのは、高校時代に届かなかった聖地でプレーすること。「早く甲子園球場でプレーできるように頑張りたい」と高寺。大観衆で埋め尽くされた本拠地を縦横無尽に駆け回る。