阪神・陽川、満塁弾含む2打席連発!ドラ1佐藤迎え撃つ!自己最多7本塁打

 「DeNA5-13阪神」(31日、横浜スタジアム)

 ウホッ、ウホッ!!そんな雄たけびが快晴の横浜スタジアムに響いた。阪神・陽川尚将内野手(29)がDeNA戦で満塁弾を含む2打席連続の“ゴリラ弾”を放ち、チームを今季初の6連勝へ導いた。本塁打数は自己最多の7本となり、トレードマークのバナナパワーでドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=らとの競争を勝ち抜く覚悟だ。

 今季12球団最多2万4537人の観衆が見つめる中、堂々とダイヤモンドを一周する姿が頼もしい。ベンチ前で分厚い胸板を両手で叩く“ゴリラポーズ”をさく裂させた陽川。プロ7年目で初の満弾、そして2打席連続のアーチ。本塁打数を自己最多の7号へ伸ばし、5打点の大活躍でチームを6連勝(1分けを挟む)へ導いた。

 「きのうの試合、チャンスで何回か回ってきた中で(走者を)かえせなかった。ああいう形で回ってきたので、何とか積極的にいこうと思って打席に立った」

 前夜の悔しい思いをぶつけたのは、初回だ。2死満塁の好機。カウント1-1からDeNA先発の井納が投じた3球目、真ん中付近に甘く入ったスライダーを捉えた。フルスイングした打球は、高々と快晴の秋空を舞って虎党の待つ左翼席中段に着弾。豪快な一振りで先制点を奪った。

 10月25日・巨人戦以来となる特大の一発。球団通算200本目、チームとしても今季7本目のグランドスラムで、1977年のシーズン最多(8本)まであと1本と迫った。

 続く三回先頭で迎えた第2打席は、右腕の直球を左中間席に叩き込んだ。同級生の秋山を援護する自身初の2打席連発となる7号ソロ。それでも「まだシーズンの残り試合もあるので、成績っていうのはあまり気にせず。一打席一打席が勝負なので」と慢心する気持ちは一切ない。

 その背景には金の卵がいる。26日のドラフト会議で、チームは1位・佐藤(近大)の交渉権を獲得。矢野監督は外野手としての起用を示唆しているだけに、陽川も含めた定位置争いは激化することが確実だ。

 来年のキャンプまでに少しでも差をつけておきたい-。そんな思いを感じ取った指揮官も「危機感を持ってやってくれていると思う」と目を細めた。

 来年2月から始まるドラ1との競争に向け、「しっかり自分がやることをやっていきたい」と静かに闘志を燃やした背番号55。シーズンは残り7試合。レギュラー争いを少しでもリードするために、陽川は自慢のパワーを発揮し続ける。

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