阪神ドラ4栄枝 目標は3割捕手 75年田淵以来虎生え抜き快挙目指す!
阪神からドラフト4位指名を受けた栄枝裕貴捕手(22)=立命大=が2日、京都市の同大学で指名あいさつを受けた。二塁送球タイム1秒8と大学球界屈指の強肩捕手。将来的には首位打者を狙い「打てる捕手で3割」と高い目標を掲げた。球団の生え抜き捕手で打率3割となれば、1975年の田淵幸一以来。大先輩の快挙を目指し、プロの道を歩む。
真っすぐ前を向き、はっきりと答えた。自らに求められていることと、目指すべき場所は明確だ。栄枝が“最強捕手”を目指し、プロの世界に挑む。
「これからの時代は打てて当たり前のキャッチャーが必要だと思っている。そういう意味では首位打者、打てる率を残す。そういうキャッチャーになりたいと思います」
厳しいプロの世界。扇の要でも守れるだけでは生き残れないことは十分承知している。だからこそ、高い目標を掲げた。
栄枝は守備力が魅力とされている。二塁送球タイムは驚異の1秒8台で、警戒して相手チームが走らなくなるほどだ。同時に打撃センスも抜群。担当の熊野スカウトは「彼が(大学捕手で)1番だと思っている。バッティングの方もずっと良かった。逆に言ったら僕は彼を見ていて、バッティングの方を気に入っていた」と明かす。
関西学生野球リーグでの通算打率は・329。正捕手となったのは今年からだが、昨年までも途中出場や代打など、少ないチャンスで結果を残してきた。守備同様に打撃にも強いこだわりを持っており、「3割は目標にしたい」とブチ上げた。
捕手で打率3割をマークすれば、球団生え抜きでは75年の田淵幸一(・303)以来となる。快挙に向け、参考とするのが広島の主砲・鈴木誠だ。「バットの出し方とか、見ていてほれるスイングをしている」と憧れを口にした。
「早く1軍に上がってプレーできるように頑張りたい」。45年前の大先輩に続く“打てる捕手”を目指し、栄枝のプロでの挑戦が始まる。