阪神を戦力外の伊藤隼太「この結果を受け止めています」虎ファンには「申し訳ない」

 阪神は4日、岡崎太一捕手(37)、伊藤隼太外野手(31)、高野圭佑投手(28)、横山雄哉投手(26)、福永春吾投手(26)の5人に来季の戦力外を通告したことを発表した。取材に応じた伊藤隼は「チャンスをもらったのにそれを生かせなかった以上、この結果を受け止めています」などの思いを語った。

 伊藤隼は3年目の14年に52試合で打率・294、2本塁打、12打点を記録したが、レギュラーはつかみきれず。2019年は初めて1軍出場がなかった。

 今年3月には藤浪、長坂とともに新型コロナウイルスに感染。退院後には「プロ野球選手である以上、グラウンドで取り返していくしかない」と話していたが、今季もここまで1軍昇格はない。2軍では46試合で打率・186、1本塁打、14打点にとどまっていた。

 こうした経緯を踏まえ、「昨年、結果を出せていなかった中でもう1年チャンスをもらって、その中で今年も結果を出すことができなかったので。チャンスをもらったのにそれを生かせなかった以上、この結果を受け止めています」と語った。

 今後については、「いろいろな方と相談して考えます」。阪神ファンへの思いを問われると、「ドラフト1位で入団させてもらって、皆さんの期待に添えるような活躍はできていないので、そこに対しては申し訳ないという気持ちは強いですけれど、自分の中で全力でやった結果なので、その結果を受け止めて、次どうなるか分かりませんけれど次のステージに向かっていきたいと思います」と述べた。

 阪神では今季限りで現役を引退する藤川と、戦力構想外を通達した福留、能見、上本の4人が退団する。この日の5人合わせて現時点では9人がタテジマを脱ぐことになった。

 今秋ドラフトでは支配下で8選手、育成で1選手の計9選手を指名している。

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