【岡田彰布氏の眼】阪神・大山は全打席ホームランを狙え
「阪神3-2ヤクルト」(4日、甲子園球場)
阪神・大山は見事なサヨナラアーチだったと思う。本塁打王争いは残り4試合で巨人・岡本と2本差。チームの勝敗もあまり関係ない状況になったことから、残り打席は全打席ホームランを狙っていい。
まだ20何試合残っていた時は打撃フォームを崩す危険性もあったことで、打率3割を目指しながらということを指摘した。ただここにきてタイトルを取る可能性があるわけだから、狙わないともったいない。第3打席で初球を右方向へ狙ったように打ったが、甲子園で逆方向に持って行くのは厳しい。左中間へしっかり打てるのだから、あの打球をイメージして臨めばいい。
藤浪は全体的に良かったが、気になったのはクイックモーション時の投球。しっかりと軸足に体重が乗らないことでリリースのタイミングが合わなくなる。三回に制球を乱した要因にもなっただけに、来季に向けて課題にしてほしい。そして首脳陣はこの状況で外国人などを固定して戦うのではなく、残り4試合、新戦力を試すことも考えるべきだろう。