阪神・藤川 5カ所以上の手術が必要と宣告されていた 密着番組、夫人の手料理なども
今季限りで現役を引退した阪神・藤川球児投手(40)を特集したNHK「かんさい熱視線」(関西・高知県ローカル)の「不惑の直球 藤川球児」が13日、放送された。2月の沖縄キャンプから引退試合となった10日の巨人戦(甲子園)まで300日に渡って藤川を追った番組の中で、引退決断の理由として、右肘など5カ所以上の手術が必要など宣告されていたことを明かした。
開幕前の腰の違和感に始まり、守護神を任されながら期待に答えられず苦しんだシーズン序盤。2軍調整を経て、8月31日に今季限りでの引退を表明し、翌9月1日に引退会見を行った。
藤川は右肘付近を差しながら「こっちのとう骨の部分がぶつかって穴が開いていて、それの原因が内側側副じん帯の緩みなんで」と説明。5カ所以上の手術が必要と宣告されるなど、酷使した身体は満身創痍だった。まともに上がらない肩の可動域を広げるため、右肩に針を入れる場面も放送された。「辞める時に150キロ。135キロで投げて抑えられるような選手に変わろうと思えばできるかもしれないですけれど、藤川球児という選手の印象を変えることなく終わりたいというのが本音ですね」と話し、ストレートへの思いを貫いた。
番組では自宅での様子も公開。毎日7~9品ほど用意するという夫人の手料理による食事の様子や、屋上から甲子園の方角を指さし「名前が藤川球児じゃないですか。甲子園で仕事させてもらって自分にとって親みたいな存在なので、チームとファンにささげるつもりで。やっぱり壊れてもいい覚悟で戦う」と口にする姿なども放送された。