阪神・近本2年連続盗塁王も反省 企図数減「常に走ってくる印象は与えられなかった」
セ・リーグは14日、レギュラーシーズンの全日程が終了して個人タイトルが確定し、阪神の近本光司外野手(26)が2年連続で盗塁王を獲得した。今季は120試合に出場し、31盗塁を記録したが、近本自身はその内容を課題に挙げた。また、ロベルト・スアレス投手(29)が初の最多セーブに輝いた。
2年目のシーズンも全力で駆け抜けた。目標としていた盗塁王に輝いた近本。「2年連続盗塁王というのをオフの時から思っていたので。タイトルを取れたという部分ではよかったかなと思います」。自慢の快足で有言実行してみせた。
今季はチーム唯一となる全120試合に出場し、31盗塁を記録。球団史上初という入団から2年連続の30盗塁で、2002年の赤星以来、球団史上3人目となる新人からの2年連続盗塁王となった。盗塁成功率は昨季の・706から・795と大きく向上させた。ただ、内容には納得していない。
「(成功率は)本当に大事だと思うんですけど。でも去年のような、常に走ってくるという印象は与えられなかったと思う。そういうところをもう少し来年、どういう風にやっていくのかというのを考えていきたい」。走るだけではない。成功率よりも求めていたのは、相手チームに与える印象だった。
さらに反省の言葉は続く。昨季と試合数の違いはあるが、盗塁企画数は51から39へと減少。「自分のコンディションだったり、そういうところでスタートが切れなかった」と課題を口にした。3年目の来季こそ、満足のいく形で盗塁王獲得を目指す。