藤川球児氏 忘れられない生涯最高の一球は…09年巨人・亀井に投じた3球目
今季限りで現役を引退した阪神・藤川球児氏が16日、関西テレビの「報道ランナー」に生出演。黄色の花束を持って登場した。
出演冒頭には「全てのことが昨日のことのようで、一瞬で終わっちゃったなと思うような現役生活でしたね」と心境を語った。
「忘れられない生涯最高の1球」は09年7月31日・巨人戦(甲子園)で亀井を2ストライクに追い込んでからの3球目を挙げた。その球を引退試合で最後の打者となった重信にも投げたかったようだ。当時は亀井を2-2から内角高め146キロで空振り三振に仕留めている。試合は藤川氏が1失点して1点差に追い上げられたが、3-2で逃げ切った。
名勝負を繰り広げた清原氏、カブレラ氏からはビデオメッセージも届いた。清原氏は「バットを振ってボールが上を通っていくのは初めて。心まで折られる。完敗です」
オールスターでオール直球の名勝負を繰り広げたカブレラ氏は「彼が1球目を投げた時に、ああ、僕の体に当たりませんように…」と思ったと、当時を振り返り笑った。最後には「君と対戦できたことは僕の誇りだよ」と感謝もしていた。
「苦しいことは多かったですが、“見られない世界”を見せてもらい感謝しかありません」と英子夫人から感謝のメッセージも送られた。引退した今だからこそ、「ナイターの後に海へ夜釣りに行ってました」と秘話も披露した。
これからのタイガースへ「故障で苦しんでる選手、絶好調の選手、悩みから脱出した選手といますけれども、自分も全て経験したので、それを還元できるような時間にしたい」と思いを語った。
最後に今後の“藤川監督”就任の可能性を問われると、「今、矢野監督がやられてますし、10年とかそれぐらい(監督)をやってもらいたい思いがありまして。大恩人ですし、それだけの器がある方」と矢野監督への思いも話した。