阪神・井上 オフはユーチューブトレ 楽天・浅村を参考に打撃フォーム試行錯誤へ
阪神は1日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で若手選手による強化指定練習をスタートし、井上広大外野手(19)は今オフ、YouTubeで楽天・浅村らを参考にし、自分の打撃フォームを試行錯誤していくことを明かした。また、西純矢投手(19)は3日に1回の頻度でブルペン入りすることをノルマに課した。
12月に突入し、寒さが本格化してきた鳴尾浜。井上は時折、「ふんっ」と声を上げながら、タンクトップ姿でウエートトレーニングを行った。プロ入り初のオフ。12月はまず、理想の打撃フォームを追い求める。
全体練習のなかった11月30日も休まずに室内で打撃練習し、これまでとは違う練習に取り組み始めた。「どの選手の形、フォームとかが一番自分に振りやすくて、自分に一番近いのかみたいな感じで、色んな選手のまねをしました」。まず参考にしたのは楽天・浅村だ。
「バットもめっちゃ(背中側に)倒して、(ヘッドが)めっちゃ(頭の後ろ側に)入るじゃないですか。そこからボールまでどうやって早く出すかだけを考えてやった。あとは、ボールに当たるゾーンを長くするためには、どこでどうトップに入ったらいいかとか、そういうのを考えてやってます」
YouTubeで多くの選手を観察して模倣する。「試す時間は今しかないので」。12月は試行錯誤の期間とし、1月に完成形を作る。高卒1年目の今季は1軍初出場、初安打初打点もマークしたが、11打数1安打とプロのレベルを痛感させられた。
課題は山積み。技術はもちろん、体作りも重要だ。背中や内ももの筋肉を重点的に強化中で、その中でも「瞬発系をやって、守備、走塁、打撃につなげる」とレベルアップに不可欠なボディーを作り上げる。
来年の目標にまず掲げたのは1軍キャンプスタート。改めて「1軍がいいです」と、来春キャンプを沖縄で迎えることに意欲を見せた。そのためにも、ここからの2カ月は無駄にはできない。
「振り込み」と「体作り」の2つをテーマに自分を追い込んでいく。2年目の飛躍へ向け、井上にオフはない。