阪神・岩田51%減、中田50%減 ベテラン2人に厳冬の師走、巻き返しへ悲壮決意

 実績十分のベテラン2人にとって、厳冬の師走となった。阪神・岩田稔投手(37)と中田賢一投手(38)が9日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、野球協約の減額制限25%を超える大幅減棒に判を押した。

 岩田は51%減の1860万円。今季は9月下旬から先発ローテに加わったものの、5試合の登板で1勝2敗、防御率6・35。「チャンスをつかみきれなかった。来年は巻き返したい」。コロナ禍の今オフは恒例の海外自主トレを断念、競技用自転車を使ったBMXトレを計画中だ。

 16年目を迎える来季は球団生え抜き最年長となる。「背中で見せていけるような先輩になっていかないと」。通算60勝左腕の気持ちは奮い立っている。

 中田は半減の1750万円でサイン。ソフトバンクから移籍した今季は3試合の登板で0勝2敗、防御率7・59と期待を裏切った。「今年は仕事ができていない。何とか残していただいたので、チームに恩返ししたい」。球団最年長投手となる通算100勝右腕は起用法も問わず、ポジションをつかむ覚悟だ。

 谷本球団本部長は「すごい厳しい査定だったんですけど。そういう世界なので。みんなの見本となるような行動と活躍に期待していると伝えた」と話す。このままでは終われない。年齢にあらがい、若返りの波も押し返す。(金額は推定)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス