阪神・北條史也内野手（２６）が１０日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、６００万減の２２００万円でサイン。現状打破へ向け、今オフは光星学院（現八戸学院光星）の先輩である巨人・坂本の合同自主トレに参加することを明かした。（金額は推定）

　「ここずっと成績を残せていないですし、何か変えたいなと思って。高校の先輩でもある坂本さんに１回お願いしようと思いました。バッティング、守備、気持ちの持ち方とか、全て学んでいきたい」

　今季は４０試合の出場で打率・１９２、２本塁打、７打点。１軍定着後ワーストの成績に終わった。過去５年はヤクルト・山田哲の自主トレに参加しており、「いっぱい勉強になった。お世話になったので感謝しています」と恩は忘れていない。ただ、もう後がない。変わるキッカケが欲しかった。心機一転、坂本にお願いすると「来る？いいよ」と快諾を得たという。

　来季も二遊間争いは激しい。ドラフト６位・中野（三菱自動車岡崎）は即戦力と期待され、巨人から山本がトレードで加入し、植田も控える。木浪、糸原が一歩リードの中、「使ってもらえるようにアピールして、しっかり結果を出す」と目をぎらつかせた。

　球団からは、２０１２年度ドラフト１位の藤浪、同２位・北條の２人で頑張ってほしいとエールを送られた。「高卒で、チームの中心でやりたいという気持ちで入った。もう８年もたってしまったけど、まだまだ年齢的にいけると思うので頑張ります」。背番号は２から２６に変更となった。背水の決意で飛び込む“坂本塾”から、もう一度はばたく。