阪神・秋山 やればできる!2年連続2桁星 ティモンディ・高岸と共闘誓った
やれば、できる-。阪神の秋山拓巳投手(29)が19日、来季は歩幅「6歩半」で球速アップと、2年連続の2桁勝利を目標に掲げた。この日、都内で行っている自主トレに、お笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行と前田裕太が激励訪問。異色の同郷コラボが実現した。170キロに挑戦するという高岸は、秋山のキャリアハイ更新に熱烈エール。「命を懸けて応援します!!」と共闘を誓った。
実に11年ぶりの再会に、秋山も心を躍らせていた。この日、都内で行う自主トレを「ティモンディ」の高岸と前田が激励訪問。お笑い芸人として大ブレーク中の2人は、秋山より1学年下で愛媛・済美の野球部出身。西条とはライバル関係で、09年の夏は決勝で対戦もした。
「思ってもみない形でしたが、一緒にできて楽しかったですね」
ティモンディが開設するYouTubeチャンネルで、高校時代に対戦した秋山のすごさを解説。ここから交流が始まった。10月4日のヤクルト-広島戦(神宮)では、秋山がプレゼントしたグラブで始球式に登場し、138キロをマーク。親交が深まる中、今回の異色コラボが実現した。
この日はトレーニング風景を紹介。マウンドからの投球を前田が受けた。最速150キロを計測したこともある高岸には、秋山が細かくアドバイスを送る。「秋山さんのためなら、どんな練習にも耐えて170キロを出します!!」。高岸は甲子園球場で始球式に立ち、最速更新を高らかに宣言した。そんな姿に秋山も共闘を誓う。
「トータルでいえば2年連続の2桁勝利が一番。僕の中で球速が17年くらいまで上がってくれば、可能性は上がると思っています」
現在は都内を拠点に自主トレ中。パートナーはトレーナーになった西条野球部の同級生だ。「一つ夢がかなった」と、気心知れた友人に師事。股関節を中心に可動域を広げるトレーニングに重点を置く。投球時の歩幅を現在の6歩から「6歩半ちょい」に広げることで、12勝した当時の最速148キロを目指す。
それぞれの道で一流を目指すかつてのライバル。「一番は結果を出すこと。もっと笑顔を増やしていける年に」と決意を新たにした秋山に、高岸の強烈なパワーが送られた。「キャリアハイを目指して鼓舞できるように命を懸けて応援します。秋山さんなら、やればできる!!」。強力な援軍のエールを背に、2021年の進化に挑む。