阪神・井上 城島流3割挑戦!今季序盤から“フルスイングルーティン”取り入れていた
阪神・井上広大外野手(19)が20日、同期入団の西純、及川、遠藤とともに甲子園歴史館のオンライントークショーに参加。“城島流”ルーティンで来季は1軍で打率3割&甲子園初本塁打に挑戦する意思を示した。規定打席に到達し、日本選手の右打者で打率3割を達成すると10年の新井&城島以来。「どの数字も高い目標を持ってやっていきたい」と決意を明かし、「タイガースカップ」の表彰式ではプレゼンターを務めた。
チェック柄で藍色のスーツ姿に身を包んだ井上が、西純らと初のオンライントークショーに出演した。高卒同期入団同士の軽快なトークで盛り上がる中、井上は、今季序盤から元虎戦士のある“ルーティン”を取り入れていたことを赤裸々に明かした。
「打席に向かう時に、フルスイングを打席に入る前に必ずしています。北川コーチから『城島さんが簡単に2ストライク追い込まれた時に、簡単にバットは振れないから打席を外してフルスイングしている』と教えられて…。打席に入る前にしようと考えました」
今季2軍で指導した北川コーチ(現1軍打撃コーチ)は「1球目から振っていく勇気がないというか…。プロは1球甘い球を見逃したら終わりの世界。(打席に)入る前に振れば力も抜けるしね」と意図を説明。城島氏も追い込まれてから打席を外すことで頭を整理し、強く振ることを心掛けていたという。
金言により、井上の意識は劇的に変化。「ストライクに対してどんどん振っていくことが、後半はできていた。しっくり来ています」と確かな感触を抱く。10月中旬にプロ初昇格し、同16日・ヤクルト戦(甲子園)では初安打&初打点をマーク。来季は1軍でさらなる飛躍が求められる。
球団では2010年の新井&城島以来、日本選手の右打者で打率3割に到達した選手が出ていない。挑戦権を持つ井上は「近い数字を残せれば、上(1軍)に残る確率も高くなる。どの数字も高い目標を持ってやっていきたい」と鼻息は荒い。
昨夏の甲子園決勝で奥川から3ランを放った井上だが、今季、聖地では一発を打てなかった。「自分がやると決めたことをやり続けないと(本塁打は)無理だと思う。やり続ける中でいい結果(聖地弾)を求めていきたい」。来季も城島流に徹し、大ブレークを遂げる。