阪神3番候補 ロハス獲得を正式発表 大山、サンズと中軸期待
阪神が25日、メル・ロハス・ジュニア外野手(30)と、来季の選手契約を締結することで合意したと発表した。背番号は24に決定した。
クリスマスに届いた吉報。これにより順当なら来季は3番・ロハス、4番・大山、5番・サンズの中軸が完成する。1985年優勝時にバース、掛布、岡田のクリーンアップで計129発。それ以来の“100発超え”となる、超重量打線の完成がみえてきた。
勝負強さとパンチ力を持つ両打ちの強打者。2010年のMLBドラフト3巡目でパイレーツ入りした。メジャーでプレーする機会はなかったが、2017年6月に韓国KTへ移籍して才能が開花した。
韓国リーグでは通算511試合で132本塁打。4年連続で打率3割を記録している。今季は47本塁打、135打点で2冠。MVPにも輝いた。活躍が評価され、今オフは日米複数球団が注目。メジャー球団や、国内では巨人らとの争奪戦を制して獲得に至った。
阪神はすでにサンズ、マルテ、スアレス、エドワーズ、ガンケルの残留を発表。新たにチェン、アルカンタラと来季契約を交わした。“大トリ”となったロハスで、来季も外国人8人体制で臨む。外国人1軍登録枠は今季と同様、コロナ特例で1枠多い「5」となる見通しだ。
すでに矢野監督はテレビ収録などで「3番・ロハス、5番・サンズ」の構想を明かしている。韓国リーグで今季2冠に輝き、MVPを獲得。今季の成績でみても47本塁打のロハスに、28本塁打の大山、19本塁打のサンズ。143試合に換算すれば単純計算だが、100発越えのクリーンアップ形成となる。
背番号は同リーグで着用した「24」。年俸は250万ドル(約2億6000万円)で2年契約とみられる。(金額は推定)
ロハスは「阪神タイガースと契約を交わせたこと、そして来シーズンからチームの一員としてプレーできることにとても興奮しています」と喜びをにじませ、「阪神タイガースは球団だけではなく、本拠地としてプレーする甲子園球場も素晴らしい歴史と伝統がある偉大な球場だと聞いているので、そのグラウンドでプレーできることが今から楽しみです」と心待ちにした。
そして、熱狂的な阪神ファンへ「そして私が最も楽しみにしているのは、応援していただける多くのファンのみなさんにお会いできることです。素晴らしい環境が揃った伝統のある阪神タイガースでプレーできることを誇りに思います」とメッセージを送った。