阪神は２５日、今季限りで現役を引退した藤川球児氏（４０）が来年から「スペシャルアシスタント（ＳＡ）」（特別補佐）に就任することを発表した。

　今回就任する新ポストでの役割は、新外国人調査など編成面のアシストに加え、球団の野球振興に関わる活動のサポートなど広範囲にわたる。

　藤川氏は「チーム運営、選手、スタッフへのサポート、そして野球界のさらなる発展に向けて、次世代の野球界を担う子どもたちや女子野球も含め幅広くタイガースを支えていきたいと思います」と球団広報を通してコメントした。

　谷本球団本部長は「彼は視野も広いですし、いろいろな情報を提供してほしいと思っています」と多方面でのアドバイスを期待。また「経験値というものを、若い選手たちに伝えていってもらいたい」と話したように、今後は現場で選手を直接指導する機会もありそうだ。

　阪神が引退直後の選手に、特別職の就任を要請するのは異例といえる。「今まで以上に野球界、そして阪神タイガースに貢献していくことをファンのみなさんにお約束しますので、今後ともよろしくお願いいたします」。藤川氏はあらゆる面から球団を支えていく覚悟だ。