阪神・サンズ、ロハスと共闘宣言 一塁守備も「問題ない」優勝へ強力タッグや

 阪神のジェリー・サンズ外野手(33)が27日、米国で自主トレを公開し、来季新加入するメル・ロハス・ジュニア外野手(30)=前韓国KT=との共闘を誓った。韓国2冠王のロハスは同じ外野手のため、自身が一塁を守ることもオプションの一つとして考えられるが「全く問題ないね」と意欲的。チームの優勝に貢献するため、新助っ人と共に全身全霊を注ぐ。

 チームは違えど、サンズとロハスは韓国球界屈指の強打者として鳴らした。18、19年はともにKBOに在籍したことから家族ぐるみの付き合いがある。その縁も重なり、来季は日本で両者が同じタテジマのユニホームを着て戦うことになった。

 「僕と妻で最近はかなりロハス夫婦と会話している。素晴らしい選手であることは間違いないから、タイガースに来てほしいと思っていた。一緒にタイガースでプレーできることが今から楽しみだよ」

 共闘を誓ったサンズは既に日本球界、また阪神の“先輩”として、ロハスに惜しみなく助言を行っているという。その一端を赤裸々に明かした。

 「日本のことや日本の野球について、できる限りの情報は伝えているし、外国人にとってはグラウンド外での生活もすごく重要になるから、そのあたりもできる限りの情報を伝えている。住環境やタイガースがいかに外国人にとって心地よい環境を提供してくれるかなども話しているね」

 ロハスは同じ外野手。ドラフト1位・佐藤輝(近大)も右翼が基本線であることから、来季の外野争いは激戦必至だ。今季は4番も任され、ともに大山に次ぐチーム2位の19本塁打、64打点をマークしたサンズだが、打撃不振で開幕は2軍で迎えた。出場機会を増やすため、6月には鳴尾浜で一塁の守備練習を行い、ウエスタン・リーグで2試合守った。

 来季の状況次第では内野に回る可能性も浮上するが「韓国に行く前にはファーストを守った経験もかなりあるので、もしファーストの守備に就くことになっても全く問題ないね」と前向きな言葉を口にした。

 政府は26日に新型コロナウイルスの変異種の感染拡大に伴い、来年1月末まで海外からの入国制限を設けることを発表。しかし、サンズは情報に左右されず米国で来季に備え、黙々と練習に励む。

 2年目の来季、強く意識するのは「優勝」の2文字だ。「チームの勝利に貢献するため、毎日全力を尽くすこと。最終目標はチームの優勝だね」。韓国2冠王のロハスと強力タッグを組み、“Vの使者”となる。

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