元阪神・伊藤隼太「時間にしたら2、3分」戦力外通告時を振り返る
阪神を自由契約になった伊藤隼太外野手が30日、自身のYouTubeチャンネル「伊藤隼太の独壇場」を新規投稿。戦力外通告を受けた時の状況や心境などを語った。
伊藤隼は11月3日に練習を終えて玄関を出る際に、1枚の封筒を渡され、翌4日にホテルに来るように指定されたという。その段階で「戦力外通告だなと察しました」と明かした。
スーツで向かったホテルの指定された部屋に入ると、球団関係者2人が座っていた。
「『来シーズン伊藤君とは契約を結べません』と言われて、『はい、分かりました』とお答えしました。隣の方から『話すことはありませんか』と言われたので、『9年間お世話になりました。ありがとうございました』というひと言だけ伝えて、球団関係者2名と握手しました」と当時の状況を説明した。
「時間にしたら2、3分でした。あっけなく終わった印象でした。」と振り返った。
「実感はすぐに沸いて、現役時代にお世話になった人に伝えなければいけないと、色んな方に連絡している中で、色んな話をもらって、グッとくる話をしてくれる方や、悲しんでくれる人も多くて、話を聞くたびに実感が強くなりました」と明かす。
帰宅後に家族に報告。「『戦力外になるだろう』と伝えていたので、驚きもせず『そうなんだ』と『でも野球が全てではないよね』ていうような感じでしたね」という言葉を受けた。
球団から受け取った封筒については「B5が折りたたんで入るような封筒に紙が入っていて、そんなに多く書かれていることもなく、『11月4日何時頃に指定の場所に来て下さい。着いたら連絡を下さい』と書いてありました」と説明する。
ファンに向けて「応援してくれてありがとうという素直な感謝の気持ちがいちばんなんですけど、2年間1軍で試合出場することができなかった。プレーする姿を見せられなかった。悔しくて申し訳ない気持ちです」とお礼の思いを込めた。
最後には「トライアウトを受けた後に連絡を待っている状況です。引き続き朗報を待ちながら、現役続行に向けてトレーニングを続けていくつもりです。チャレンジを続けます」と現況を報告して結んでいる。