阪神・藤原オーナー兼球団社長 V“吉兆”後押し大予告「信じております」

 阪神は5日、甲子園に隣接する室内練習場で球団開きの年賀式を行った。藤原崇起オーナー兼球団社長(68)は新年のあいさつで2005年以来16年ぶりのリーグ優勝を宣言。今年は1985年にリーグ優勝と日本一を達成した丑(うし)年でもある。今オフ大型補強を成功させた猛虎が悲願を成就させ、甲子園球場にチャンピオンフラッグを掲げる。

 コロナ禍の先に歓喜が待っている。2021年の年頭あいさつで藤原オーナー兼球団社長が大予告だ。新たな仲間や職員へ、力強く共闘を呼びかけた。

 「みんなで必死になって、新しい世界の後の世界に向けての、そして新しいシーズンに向けて頑張って参りましょう。その先には必ず阪神タイガースがチャンピオンフラッグを掲げている。そういう形があると私は信じております」

 1都3県への緊急事態宣言発令が決定される方針の中、球団開きは異例の形式で行われた。例年は華やかに行われる年賀式も、入場制限があり立食パーティーも自粛。年明けから我慢は続くが、藤原オーナーは「こういう状況は必ず終息します」と断言。「そういうふうに信じること。これが今一番大切じゃないか、こういうふうに私は考えています。そのためにあらゆる努力を惜しまない」。悲願達成への全面バックアップを約束した。

 言葉の節々に手応えがにじむ。今オフ、チームは大型補強を敢行し、ストーブリーグの主役に躍り出た。ドラフト1位でスーパールーキー佐藤輝が入団。韓国リーグで二冠王のロハス、同最多勝のアルカンタラを争奪戦で獲得し、ロッテを自由契約となったチェンも加入した。生え抜きの近本、大山の成長もあって、優勝候補に挙げる球界関係者も多く前評判は高い。

 “吉兆”も後押しする。今年は1985年と同じ丑年。さらに、リーグ優勝した1964年に開催された「東京五輪」は今夏に延期される形となった。現場主義の藤原オーナーは「選手たちも去年よりずっとパワーアップして優勝を狙うぞ、こういうことで懸命にトレーニングに励んでもらっている」と期待を込める。16年ぶりの猛虎のVロードへ歩み出した。

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