阪神3度目コロナ 岩田と球団職員の2人感染 基礎疾患のある岩田は人一倍の予防も…
阪神は6日、岩田稔投手(37)と球団職員1人が、新型コロナウイルスの陽性判定を受けたと発表した。岩田に鼻づまりの症状はあるものの、現段階で二人に発熱などの症状は出ていないという。阪神では3選手が感染した昨年3月、シーズン中に選手、スタッフ計7人が感染した昨年9月に続き、3度目の感染者判明となった。
新年早々、またしてもバッドニュースが阪神を襲った。
阪神では球団施設使用予定者に事前の検査を義務付け、陰性確認者のみに使用を許可している。その核酸増幅法によるスクリーニング(ふるい分け)検査を5日に甲子園で実施。そこで陽性となった者が6日に、兵庫県・西宮市の病院で再度検査を受けたところ、岩田稔と職員1人の陽性が確定したという。
6日には東京都で過去最多となる1591人の感染者が確認され、甲子園のある兵庫県でも過去最多248人の感染が判明。全国の新規感染者も初めて5000人を上回り、重症者の割合も日に日に増している。
今や誰がいつかかってもおかしくない状況ではあるが、岩田稔は大阪桐蔭高時代から1型糖尿病の基礎疾患がある。昨年の取材では「基礎疾患を持っている人からしたら恐怖しかない」「重症化しやすいと聞いているので、気にしながら日々の生活を送ってている」などと話していた。
現在、鼻づまりの症状はあるものの、発熱などの症状はなく、自宅隔離に。人一倍、感染防止に気をつけていたであろう岩田稔でさえ、感染してしまったという事実が、新型コロナウイルスの恐ろしさを物語る。
陽性となった球団職員も発熱や味覚・嗅覚異常などの症状はなく、自宅隔離となり、岩田稔と同じく今後は医療機関などの指示に従うという。管轄の保健所からは濃厚接触者に該当する関係者はいないと判定されたが、球団はこの日、感染者が利用した施設の消毒を行うなどの対応に追われ、複数の球団職員が念のため自宅待機になるなどの影響が出た。
阪神では昨年3月に藤浪ら3選手がコロナに感染。シーズン中の9月にも選手、スタッフ計7人の感染が判明し、当時は濃厚接触者らを含めて一挙に10選手が登録を抹消される事態となった。
藤原オーナー兼社長が「必ず阪神タイガースがチャンピオンフラッグを掲げている」などと力強く“優勝宣言”を放った年賀式翌日の要らぬ知らせ。阪神3度目の感染者判明も、なんともバッドタイミングとなった。