阪神・及川“モヤモヤ”解消 横浜高・大先輩の楽天・涌井から金言
阪神・及川雅貴投手(19)が15日、横浜高の大先輩、楽天・涌井から送られた助言を生かし、高卒2年目の飛躍を誓った。
昨年末に帰省後、同校をあいさつへ訪れた際に初対面。昨季史上初の3球団での最多勝に輝いた右腕に質問できるチャンスを逃さなかった。
「ずっとモヤモヤしてたことを聞けました」。その一つがキャッチボールの考え方。「自分はいろいろなことを試す場だと思っていた」と大先輩の言葉に耳を傾けた。
「(フォームを)一球一球変えてみて、しっくり来たなと思ったら続ける。そのフォームで10球投げて、いいボールが投げられたらいい投げ方だから」。新しい取り組み方を伝授され、心のモヤモヤが晴れた。
鳴尾浜の自主トレでは、今年初めて捕手を座らせてブルペンで投球練習を行った。直球を中心に、変化球も交えて35球を投げた。同期の西純、井上は1軍キャンプスタートが濃厚。「常に目指しています」と及川も1軍キャンプを見据える。
昨季は目標だった1軍初勝利は達成できなかった。「2年目なので、初勝利だけじゃなくて2勝でも、3勝でも」と今季にかける思いは強い。涌井は高卒2年目で12勝を挙げた。及川は偉大な先輩の教えを生かし、飛躍を目指す。