阪神ドラ5村上、1年目から1軍戦力 「挑戦するのが大事」甲斐野、矢野監督の金言胸に
阪神ドラフト5位・村上頌樹投手(22)=東洋大=が15日、鳴尾浜での新人合同自主トレ後にオンライン取材に応じ、1年目から大学の先輩3人に続く活躍を誓った。19年に65試合に登板した大学の2学年先輩であるソフトバンク・甲斐野と、矢野監督から授かった金言「挑戦」を胸に、攻めの姿勢でルーキーイヤーを戦い抜く。
憧れの先輩たちと同じ舞台にたどり着いた。ソフトバンク・甲斐野、DeNA・上茶谷、中日・梅津-。村上は東洋大2学年上の3投手を追ってプロ入りを果たした。「そういう選手になりたい」と右腕は心に誓う。
3投手は1年目から1軍戦力として活躍。大学生だった村上は何度も刺激を受けた。
「ずっとテレビとかで拝見させてもらっていた。先輩方が(1年目から)活躍して刺激になっていたので、そういう活躍を自分もしたいと思っています」
3人の先輩と過ごした大学での日々は、大きな財産となっている。その中でも甲斐野は恩人だ。大学2年時の村上は打ち込まれるケースが目立ち、ボール球が先行する投球も続いた。スランプに陥る中、先輩右腕は親身に助言をしてくれた。
「今のうちは逃げるんじゃなくて、挑戦していく方が大事」
攻めの姿勢を取り戻し、「打者との勝負を楽しむことで勝負ができるようになった」。以降、甲斐野の金言は胸に刻まれている。
入団後は矢野監督からも類似した言葉をかけられ、さらにチャレンジへの思いは強まった。「矢野監督が『挑戦する方が大事』と言っていた部分と重なる部分がある。やっぱり挑戦しないとダメなんだ、成長がないと思いました」。攻める姿勢を大切に、球界の打者と対峙(たいじ)していく。
ドラフトで指名を受けた後には、それぞれの先輩と連絡を交わし、力強い決意を口にしたという。
「自分も負けないように頑張ります!」
先輩から学んだメソッドを生かし、まずは1軍キャンプスタートから開幕1軍を目指す。その先に“先輩超え”を目指すチャレンジが本格化していく。