阪神・岩貞、能見イズムで能見超える 目標は60戦登板、防御率1・50以下
阪神・岩貞祐太投手(29)が18日、沖縄県内のグラウンドで阪神・坂本誠志郎捕手(27)、オリックス・能見篤史投手兼投手コーチ(41)との自主トレを公開した。岩貞は今季は投手キャプテンにも就任し、能見からは貪欲に技術や精神面を学び取り、チームの優勝に向けて「能見超え」の60試合登板と、防御率1・50以下を目標に掲げた。
何より願うのはチームの勝利であり優勝となる。投手キャプテンとして迎える8年目のシーズン。投手陣の中心となり、引っ張っていく自覚と覚悟も年々増してきた。大先輩らが抜けた今季は自分がやるしかない。岩貞が、高い目標を掲げた。
「中継ぎなら60試合登板とか防御率も1・5点以内で、バシッとチームに頼られる、厳しい場面で出ていく。そういうところで1年やっていきたい」
昨季は先発で8試合に登板し、8月に中継ぎに転向。そこから30試合で5勝1敗8ホールド、防御率3・00という成績を残して適性を示し、貢献した。勝利に導くためにも、絶対的な存在になるしかない。目指す理想の投手像へ。今オフも先輩の力を借りている。
技術だけでなくメンタル面でも助言してくれるのは、17年から沖縄で自主トレを共にする能見だ。「能見さんも数年前に中継ぎに転向されて、僕も去年変わった。先発から中継ぎに変わった時の仕事とかアドバイスとかをいろいろいただいて、そういうところで一緒にしたいと思いました」。経験豊富な左腕からの金言を吸収する。
ブルペン陣を支えるために求めるのが、未知の領域となる50試合以上の登板。「調整法や疲労回復の仕方とかは、去年自分の中である程度見つけたものがあったりする」と体力的な不安はない。能見の最多登板数は19年の51試合。師匠を超える60試合という目標の中でも、これまで同様の全力投球を続ける自信がある。
1年間を戦い抜くための精神的な部分は、全員で支え合う考えだ。「メンタルの方が、今まで中継ぎの方を見ていて大変そうかなと思ったので。1人でやっていくというよりもブルペン陣で一致団結しながらやっていきたい」。チーム一丸となって、16年ぶりの頂点を狙う。