阪神ドラ1佐藤輝「怪物級」145m弾 糸井「野人」矢野監督は「普通や」
「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)
阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が2日、フリー打撃で“場外弾”を放ち、周囲の度肝を抜いた。バックスクリーン最上部で跳ねて、場外へ消える推定飛距離145メートルの特大弾。井上ヘッドコーチは「怪物級」、糸井は「野人」と形容した。矢野監督は「普通やで」と話し、求めるレベルが高まっていることを明かした。
バックスクリーン方向に高々と打ち上げられた白球が視界から消えた。佐藤輝が放った弾道に球団スタッフ、報道陣も驚きを隠せない。キャンプ初日から抜群の存在感を示す黄金ルーキーが、またも主役を独占した。
衝撃の当たりが飛び出したのは、フリー打撃のラストスイング。打った瞬間、サク越えと分かる打球で、周囲もその行方を目で追っていたが…。バックスクリーンの最上部に当たって、跳ねた打球は場外へ-。周囲の誰もが目を疑った。
推定飛距離145メートルの特大弾。佐藤輝は「風っすよ」と謙遜しつつも、「よかったと思います」と振り返る。
フリー打撃では120スイングで25本の柵越え。さらにその後に行われた特打でも34発と、一度軌道に乗った打棒が簡単に止まることはなかった。
前日には自身のバロメーターとして「引っ張っていい打球がいく時が、一番調子がいい」と話していた。この日は右方向への打球も多く、感触も納得の様子で笑顔も増えた。
大学No.1スラッガーの実力はダテじゃない。井上ヘッドコーチは「怪物級であることは間違いない」と言及。大学の先輩・糸井は「(近大グラウンドがある)同じ生駒で育った野人。誰もが認めるような打球を打っている」とパワーを高く評する。
しかし、矢野監督は少し違った反応を見せた。「見たよ。(打球は)普通やで。俺は一回も(バックスクリーン最上部に)当てたことないけど、普通やで」。わずか2日でトップクラスのパワーを確信し、さらなるレベルアップを求めた。
指揮官からの声を伝え聞いた佐藤輝は、表情を引き締めた。「いくら飛ばしても試合で打てなかったら意味がないので、確率を上げていけるように頑張りたいと思います」と実戦で対応できる打撃スキルを磨いていく。
パンチ力が本物であることは間違いない。「野人になれるように頑張ります」と糸井の期待にも応える気概を見せた背番号8。まだ試運転の段階。次は実戦で“飛ばし屋”ぶりを発揮する。
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