稲葉監督 阪神・藤浪の侍入り心待ち「顔つき変わった」ブルペン視察完全復活に太鼓判

 ブルペンの投球練習で笑顔を見せる藤浪
 ブルペンで気合の入った表情で投球練習する藤浪
 ブルペンを視察する侍ジャパン・稲葉監督(右)と建山コーチ
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 「阪神春季キャンプ」(4日、宜野座)

 東京五輪に出場する野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(48)が4日、阪神と中日のキャンプを視察。17年の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも共に戦った阪神・藤浪晋太郎投手(26)のブルペン投球を見守り、今季の完全復活に大きな期待をかけた。

 剛球がミットをはじく音がブルペン中に響き渡る。稲葉監督が熱いまなざしで見つめる中、藤浪は一球一球の感覚を確かめるように投球を続けた。

 復活に懸ける思いは伝わった。視察を終えた稲葉監督は「いろいろと壁にぶち当たって、昨年は少しそれが良くなってきた。藤浪君が戻ってきているなという感じで見ていた」と感想を語った。

 最も復活の兆しを表していたのが表情だ。「顔つきが変わってきた。前はちょっと不安な感じがあったが、今日はいい顔をしているなと。今年に懸ける思いを感じた」とした。

 球質も「指にしっかりと掛かったボールは角度もある。素晴らしいものを投げ込んでいた。徐々に良くなっていくと思う。楽しみにしている」と評価。ここ2年でわずか1勝も、昨季は中継ぎを経験し「いろんな気持ちを知ることが大事」と精神的成長も期待だ。

 高校時代から日の丸を背負ってきた藤浪。稲葉監督とも17年WBCで選手とコーチという立場で戦った間柄だ。先発候補は楽天・田中将、巨人・菅野など層は厚いが、右腕への期待は失われない。

 「ポテンシャルも高いし、またジャパンに対する気持ちが芽生えてくれたらありがたい」。完全復活を経て再び日の丸を背負う時が訪れることを、稲葉監督も心待ちにしている。

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