阪神・藤川球児SA、熱血指導 石井将に1時間20分みっちり

 「阪神2軍春季キャンプ」(6日、安芸)

 阪神の藤川球児SA(40)が、安芸キャンプ視察初日から熱血指導を行った。ブルペンで昨秋からサイドスローに転向した石井将とはマンツーマンで計1時間20分の指導。さらに、昨オフまで2年連続で自主トレを行ってきた望月にも身ぶり手ぶりで技術を伝えた。

 チームに左の中継ぎが少ない現状から、石井将のことが特に気になった様子だ。「チームにとって大きなピースになる可能性がある」と藤川SA。もちろん現段階で「チャンスを確実につかめる状況にはない」と指摘しつつ、言葉を贈る。

 「もしチャンスが来た時に、準備が整っていない状態で来たら、逆に(自分が)ピンチになる。チャンスが来た時に大変な仕事になる可能性もある。その可能性に気づけるか。一生のうちに何回あるかわからないチャンスなので」

 岩貞や岩崎がアクシデントに見舞われてから準備していては遅い。その先の可能性を見越して、このキャンプは取り組まないといけないと説いた。

 一方で、1軍経験のある望月は石井将と違って、1軍に上がることが目的ではないという。「1軍の負け試合で投げたり、スポット的に投げる選手になってほしくない」。共に自主トレを重ねてきたからこそ、目先の結果にこだわらず、将来は大事なポジションを任される投手になってほしいと願っている。

 「個人を見て、方向性を示すため、矯正して進めていく」ことがSAの仕事だと語った。全体像を見るコーチとは別の視点から選手を見ることで気づくことがある。安芸の視察はあと3日。“球児塾”の門下生に進むべき道を切り開く。

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