阪神・藤浪 ドラ1佐藤輝斬り!オール直球で圧倒、最速156キロ2回3K無四球0封

 4回、佐藤輝(手前)を空振り三振に仕留める藤浪
 1日キャプテンの藤浪はウォーミングアップで明るい表情を見せる
 4回、佐藤輝(8)を空振り三振に斬る藤浪
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 「阪神紅白戦、白組7-3紅組」(7日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 阪神・藤浪晋太郎投手(26)が7日、紅白戦で今季初実戦に臨み、2回1安打無失点、3奪三振、無四球の快投を演じた。ドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=に対しては4球オール直球勝負。球場表示ではこの日最速だった155キロで空振り三振に斬った。今オフから再挑戦中のワインドアップにも手応え。テレビ中継のスピードガンでは最速156キロをたたき出すなど、結果も求めた実戦で最高のスタートを切った。

 怪物ルーキーのフルスイングに、藤浪はおとこ気で応えた。四回先頭、佐藤輝との胸躍る初対決が実現。初球から148キロ、152キロ、150キロと真っ向勝負だ。1球も変化球を挟むことなく、最後は155キロでバットに空を斬らせた。ドラ1対決は藤浪の貫禄勝ちだ。

 「個人的に楽しみだったのもありますし、ファンの方、監督も、みんなが何を見たいかというところで。自分と佐藤の対戦で何を楽しみにしてるかといったらフルスイングと真っすぐだと思うので」

 力と力の勝負で魅了した一方、野人のすごみも感じていた。初球の豪快なスイングを見て「これで当たったらちょっと怖いな」と危険を察知。「速いボールに見慣れてきたら飛距離も出ると思う」。期待のスラッガー候補に太鼓判を押した。

 投球も上々だ。三回、2番手でマウンドへ。先頭の育成・小野寺を152キロで見逃し三振。続く中野の初球ではテレビ中継でこの日最速の156キロを記録。2球目でバットをへし折りながら中前打を許したが、坂本を150キロで遊ゴロ併殺に封じた。四回は1死から木浪を145キロスプリットで空振り三振。糸原は135キロカットボールで右飛に打ち取り、再挑戦中のワインドアップに納得顔だ。

 「リズム、テンポも悪くなかったと思いますし今後につながる投球だったと思います」

 2回を投げ1安打無失点。3奪三振、無四球がキラリと光る。矢野監督は「内容というか、中身もしっかりしたものがある」と高評価を口にした投球。かつての藤浪キラーもお手上げだ。現役時代、藤浪に9打数4安打、打率・444だった広島・岩本スコアラーも「すごくバランスよく投げているので球自体がいい」と仰天した。

 この日はワンデーキャプテンを務め、ウオーミングアップ前の円陣では「勝ち切ることの大切さ」を説いた。「日々意識してやっていきたい。自分を戒める意味でもそういう話をさせてもらいました」。今後のテーマは変化球のコンビネーション。ステップを踏み、開幕ローテ入りへ突き進む。

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