阪神・西純、伸びしろ3回3失点 間合いに手応え「実戦にしかできないことはできた」
「練習試合、阪神8-5日本ハム」(9日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)
緊張のマウンドから収穫と反省をたっぷり得た。対外試合“開幕投手”に抜てきされた阪神・西純矢投手(19)は3回5安打3失点。「ブルペンからボールは良かったんですけど、ちょっとしたズレから焦りにつながった。リズムが悪かったです」。試合後はまず反省から口にした。
初回にドタバタしてしまった。先頭松本剛への四球と連打で無死満塁のピンチを背負い、味方の失策で先制点を献上。ここは1失点で踏ん張り、二回は三者凡退に抑えたが、続く三回は先頭からの3連打などで2失点。「フォークの精度が悪かったのが連打につながった」と振り返った。
手応えも残る。テーマの一つに挙げた「間合い」には納得だ。福原投手コーチから「考えて投げている。ボールも良かった」と評価され、「実戦にしかできないことはできた」と満足そうに話した。
登板後はブルペンへ直行。投球練習を“おかわり”した。金村投手コーチから体の使い方を指導されながら、41球。「右打者へのアウトコース」を第3クールの課題に挙げた。
「反省することは反省して、落ち込むことはない。次に切り替えてやっていきたい」。初の1軍キャンプは毎日が勉強だ。課題を伸びしろと捉え、西純は前を向いた。