阪神・中谷を新米記者が直撃!ライバル井上との関係に感慨、新婚生活についても質問!
デイリースポーツでは、球場で観戦できない読者に代わって、最前線の今をお届けする『プロ野球番記者ワイドEYE』(随時掲載)を企画。第2回は『新米記者の初キャンプ取材記』。昨年まで紙面をレイアウトする整理記者で、1月から阪神担当になった虎党・間宮涼記者(25)が“推し選手”の中谷将大外野手(28)を直撃。コロナ禍で取材が制限され、対面取材の経験がほとんどない中、ドキドキの“1対1”に臨んだ。
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ついにこの瞬間がやってきた。長距離砲らしい体格ながら、言動はかわいらしい。そのギャップに魅せられた中谷選手に直撃。緊張と不安でガチガチになりながら取材が始まった…と思ったら、突然「あ、冷たっ!」と中谷選手。練習後のアイシングが冷たかったようだ。自然体のリアクションで少し緊張がほぐれた。
改めて取材スタート。まず今キャンプの現状を尋ねると、「いろいろ試せている。この感覚良かったなっていう新しいことと、昔やってたことを合わしてやってます」と充実ぶりを語ってくれた。
試していることとは?新しいことって?自分が読者ならそんな疑問が浮かぶが、この時は用意していた質問をすることでいっぱいいっぱい。具体的な話を引き出せなかったことを反省した。
意外なチームメートとの関係ものぞくことができた。坂本選手や糸原選手ら同世代の選手と一緒にいるイメージを持っていたが、9歳年下の井上選手ともよく話すそうだ。
2人にはある共通点が。井上選手は高卒2年目で1軍キャンプに抜てきされたが、中谷選手も高卒2年目の12年に初めて1軍キャンプメンバーに選ばれている。後輩の存在について聞くと、意外な反応が返ってきた。
「すごい良い選手なんで。意見交換できたり、あいつ(のプレーが)が良いなと思ったら聞きます」
プロ11年目のプライドや激しいレギュラー争いの中、井上選手の台頭には焦りもあるのでは…。そう考えていた私にとって、この言葉は特に印象深かった。後輩の能力を認めて、学ぼうとすることは簡単にできることではないと思う。
昨春は2軍キャンプスタート。「悔しかった」と振り返る。ファンとしてもショックだった。「今年はスタートからアピールできる」。悔しさを味わったからこそ、今季に懸ける思いは強い。
この話題も忘れてはいけない。オフに一般女性との結婚を発表。新婚生活についても聞きたかった。「自分じゃできないこともやってくれるんで、本当に助かっている。ゆっくりできる時間が増えた」。シーズンをともに戦うパートナーに感謝の言葉を口にする。
よし、ここでもっと掘り下げた話を…!「好きな奥さんの手料理は…」と質問を始めたところで、帰りのバスから中谷選手を呼ぶ声が。
中谷「手料理は…全部好きです」
間宮「キャンプ中の連絡は」
中谷「LINEしたり」
間宮「ありがとうございました!」
最後は無念のタイムアップ。限られた時間で取材する難しさを実感した。
初めての直撃取材でぎこちないところもあった中、優しく対応してくれた中谷選手。今回の経験を生かして、記者だからこそ知れる選手の新たな一面を、もっと読者に伝えていけるよう努力していきます。