阪神・スアレス、初ブルペンで直球23球「悪くはなかった」 矢野監督も笑み
「阪神春季キャンプ」(12日、宜野座)
阪神のロベルト・スアレス投手(29)が12日、今キャンプ初めてブルペンで投球練習を行った。キャンプ合流4日目。新庄氏の視線を受けながら直球を23球投げ、好感触を口にした。
「ゾーンとか自分のフォームを確かめながらゆっくり確実に投げたという感じです。思い切り投げたわけでもないですし、悪くはなかったと思います」
スアレスは1月24日に来日。2週間の自宅待機を経て2月8日に沖縄入りし、9日から1軍キャンプに合流していた。「来週中のどこかでは(ブルペンで)しっかり投げたいと思う」。調整は順調。本格投球の解禁も視野に入れている。
ブルペンで見守った矢野監督はうれしそうに笑った。「2週間、(練習が)できていないのにゆっくりでいいのになあ」と驚きつつ、「スアちゃんは考え方がしっかりしているし、チームのことを考えてやってくれる。投げる姿を見れただけでも大丈夫やなと思う」とやる気をたたえた。
移籍1年目の昨季は51試合で3勝1敗、防御率2・24。25セーブを挙げ、タイトルを獲得した。コロナ禍でロハス、アルカンタラの来日が遅れる中、守護神の存在は頼もしい限りだ。スアレスは「投げられそうなら1試合、投げてもいい」と沖縄での実戦登板に意欲。20年セーブ王が徐々にギアを上げていく。