阪神・岩貞、球児氏に教られた3つの欠点 「一つだけ言うと、投げにいく時…」
デイリースポーツ評論家の狩野恵輔氏(38)が、阪神の岩貞祐太投手(29)、岩崎優投手(29)と3人で対談した。岩貞、岩崎は13年ドラフトの同期入団で同学年。今季から投手キャプテンに就任した岩貞は、昨季限りで引退した藤川氏との秘話を告白。背番号「13」に変わった岩崎は、狩野氏からの“抑え指名”に力強く?返答した。
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狩野恵輔氏(以下、狩野)「能見さんはものすごく投げて投げて、作っていくタイプだけど、サダは?」
岩貞祐太投手(以下、岩貞)「キャンプ中に能見さんくらい投げ込んでしまうとへばってしまうので。一緒に自主トレ期間にバッティングピッチャーを8割くらいの力で200球くらい、4、5日、投げてきました」
狩野「球児さんの存在もあると思うけど、受け継いだことは?」
岩貞「去年の開幕前にちょっとフォームが分かんなくなった時に自分の欠点を三つ教えてもらって。それだけはフォームの中で出ないようにとずっと意識してやっています」
狩野「それを聞きたいんだけど(笑)」
岩貞「一つだけ言うと、投げにいく時に左足が割れちゃうんです。つま先体重でいるより、かかとくらいで踏んでいく方が真っすぐベクトルが向くんですけど。左バッターの方にベクトルが向いちゃうという悪い癖があって。球児さんに『多分プロ野球でそうなっているのお前くらいだよ』って指摘されました」
狩野「あとの二つは企業秘密?」
岩貞「はい、それはもう」
狩野「それを聞けただけでもうれしいわ。ザキはすごい成績を残しているけど、次の目標はなんだろう」
岩崎優投手(以下、岩崎)「1年やれていないところがあるので。1年通してそういう結果を残してやれたらいいなと思います」
狩野「それに対して今年から何か始めたことはある?」
岩崎「治療器具の購入だったり、あとは去年やってこのトレーニングが大事だと思ったのがあるので、それを続けています」
-同期入団のお互いの存在は?
岩貞「岩崎は入っていきなり上で投げていましたし、僕の性格的に負けたくないとかそういうのはあんまりなくて、比べても仕方ないというか、自分のレベルが上がらないことには勝てないとずっと思っていたので。僕が上で投げられるようになってから一緒にいる時間が増えたりすると同級生で同期というのもあって話すことは多いですし。今この立場になって助け合いというか、そういう方に意識はいっています」
-岩崎投手は?
岩崎「…」
狩野「入った時は意識した?」
岩崎「ほんのちょっと最初ですよ。(今は)なんかもう、頼もしいという感じです。一緒に頑張って、1軍でやれているので」
狩野「チームの中心になって、これから責任感も出てくる。その責任感でいうと、サダは今年どれくらいやりたい?」
岩貞「おそらく中継ぎでいくと思うんですけど、最初の方はしんどいところをバンバンいくと思うので、そこをなんとか抑えて。チームが軌道に乗れるようにやっていきたいと思います。自分としても七回、八回とかそういうところを投げられるピッチャーになりたいと思っているので、一日でも早くそういうポジションに就いて、他の選手に安心してもらえるような、そういうピッチャーになっていきたいと思います」
狩野「後輩に一番伝えたいことは?」
岩貞「人と同じ練習をやってても課題は違うので、そういうところは言っています。自分も自分なりの練習法を見つけて、ここ4、5年やっているので」
狩野「ザキはどっちかというと、言うタイプではないけど、若い子たちに声をかけてる?」
岩崎「しゃべっているところもありますけど、まだあんまりいけていないと思います」
狩野「ケガだけはしないように。いつも開幕前にしんどくない?」
岩崎「それだけは…。体は今動いているけど…」
狩野「ピークはここじゃないからね」
岩崎「そうです」
狩野「オレの中では抑えはザキなんだけど、去年から言っていたんよ。ザキを抑えにすれば迷わなくていい」
岩崎「ウッす(笑)」
-昨季プロ初セーブを挙げた時は気持ちが高ぶっていた。
岩崎「そうですね。そういう気持ちは芽生えました。プレッシャーがやっぱり違いましたけど、抑えた時の感じは違いましたね」
狩野「アドレナリンが出た?」
岩崎「最初は緊張感と大丈夫かなという不安な感じで。2回目は消化試合だったのかな。それで気軽に投げられましたけど」
狩野「ヒーローインタビュー楽しみにしてるよ。外国人のマネだけ(笑)」
岩崎「はい(笑)」