阪神・井上、4番成長の証し打!昨季無安打の中日・松葉から実戦初マルチ

 1回、井上は右翼線に二塁打を放つ
 3回、井上は左前打を放つ
 1回、井上は右翼線に二塁打を放つ
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 「練習試合、中日9-4阪神」(20日、Agreスタジアム北谷)

 阪神・井上広大外野手(19)が20日、「4番・中堅」で出場した練習試合・中日戦(北谷)で4打数2安打をマーク。昨季1軍で対戦し、2打数無安打に抑えられた左腕・松葉に成長の証しを見せつけた。ドラフト1位・佐藤輝(近大)に打撃の助言を求めるなど、飽くなき探求心を持つ若虎が、激化の外野争いをバットで制する。

 かつて苦杯をなめさせられた相手に井上が“倍返し”だ。打席での姿は冷静沈着。自らのゾーンに来る球を待ち、ヒットゾーンにはじき返した。高卒1年目だった昨年とは違う。バットで進化を証明した。

 まずは1点リードの初回1死一塁。佐藤輝の先制打が出た直後の打席で、松葉の内角直球を捉えた。ファーストスイングで、右翼線にポトリと落とす二塁打を放ち「しっかり自分のスイングができたことが一つ良かった」と納得顔だ。

 松葉とは昨年10月15日の1軍戦で対戦し、2打席連続で三ゴロに仕留められたが、三回にも左前打を放つなど、この日は井上に軍配が上がった。シーズン中でも対戦するであろう左腕相手に好結果が出たことは次につながる。

 16日の練習試合・楽天戦から3番・佐藤輝、4番・井上という起用が3試合続いている。大活躍中の佐藤輝は井上にとって「刺激になります」と自然と意識する存在だ。球場を離れ、宿舎に戻っても打撃談義を重ねているという。

 「休み前の試合終わりの(宿舎での)ご飯の時に、ちょっと打撃のことを聞いたりしても教えてくれる。いい刺激になりますし、自分も頑張るぞじゃないですけど、自分も結果を残さないといけない気持ちになります」

 両者はライバルでもあり、互いを高め合う間柄でもあるようだ。佐藤輝だけでなく、外野の定位置を巡って争う相手は多い。21日の練習試合・広島戦以降は糸井やサンズらも実戦に加わってくるが、競争に負ける気は毛頭ない。

 「1打席でしっかり結果を残せると、より評価も上がってくる」と語気を強めた井上。矢野監督も1軍で戦力となるためには「一発で仕留める」技術を求めている。スタメン奪取を胸に、打席を重ねる中で日々、成長を続けていく。

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