阪神・チェン 直球キレ健在!初の打撃投手登板「収穫」60球 元同僚の吉見氏エール

 打撃投手を務めるチェン
 再会を喜ぶ吉見一起氏(右)とチェン
 確認しながら打撃投手を務めたチェン
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 「阪神春季キャンプ」(20日、宜野座)

 気温19度。快晴の空の下、阪神のチェン・ウェイン投手(35)=前ロッテ=がついにベールを脱いだ。宜野座での残留練習で、今キャンプ初の打撃投手に登板。中日時代の同僚で野球評論家の吉見一起氏がスタンドから見守る中、マルテ、糸井、サンズを相手に60球を投げ、安打性の打球を7本に抑えた。

 「バランス的にも感覚的にもあまり良くなかった」。糸井には一発こそ浴びたが、直球のキレは健在だ。ファウルで押し込む場面もあり「久しぶりに打者に投げる感覚をつかめたのは収穫です」と納得顔で振り返った。

 登板後、サブグラウンドで3年ぶりに吉見氏と再会した。中日時代は左右の両輪として切磋琢磨(せっさたくま)した仲。旧交を温め「お会いできてうれしかった。『また一緒にお好み焼きを食べに行こう』と言われたので、楽しみにしています」と笑った。

 吉見氏も感慨深げだった。「この時期は投げられているだけで十分」とし、「応援してるからわざわざここまで来た。ドラゴンズは別として、一番頑張ってもらいたい。規定投球回数を超えてほしい」とエールを送った。

 チェンは「その目標を達成できるように努力していきたい」とキッパリ。今後はシート打撃登板を経て、27日の練習試合・中日戦か、28日の同・ヤクルト戦で実戦デビューする見込みだ。

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