阪神ドラ1佐藤輝 新人王・森下粉砕!大暴れ7戦連続安打、得点圏打率・545
「練習試合、阪神4-3広島」(21日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)
阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が21日、練習試合・広島戦(宜野座)に「3番・左翼」でフル出場し、昨季セ・リーグ新人王の広島・森下から右中間二塁打を放った。六回は左前適時打。7試合連続安打&3試合連続打点で、得点圏打率・545となった。勝負強さも兼ね備える怪物の進撃が止まらない。
もう手が付けられない。大暴れ中の佐藤輝が昨季10勝3敗、防御率1・91でセ・リーグ新人王に輝いた森下も粉砕した。初回2死。カウント2-2と追い込まれながら、外角150キロ直球を捉えた。
弾丸ライナーが右中間のど真ん中を突き進み、黄金新人は表情一つ変えず悠々と二塁に到達。「シーズンはもっと違う球を投げてくると思うので。でも、甘いところを捉えられたのは良かったです」。貫禄すら漂う二塁打を冷静に振り返った。
森下とは近大2年時に選出された2018年の第29回ハーレムベースボールウィーク、第42回日米大学野球選手権大会で共に日の丸を背負った間柄。この日は2打数1安打と結果を残したが、開幕後の直接対決も見据えて「油断はできないです」とさらなる成長を誓い、気を引き締めた。
3点リードの六回2死二塁はケムナの149キロ直球を振り抜き、三遊間を鮮やかに破る適時打をマーク。ここまで実戦8試合に出場して打率・452、2本塁打、8打点。7試合連続安打&3試合連続打点と進撃は止まらず、得点圏打率・545と勝負強さも見せつけている。
矢野監督は「大したもんやし。今のところあんまり悪いところが見えない」と“森下撃ち”を大絶賛。「前から言っているように早く壁にぶち当たってくれたらいいのになというのもある。どっちにしろ見ていて楽しみな選手だなと。試合をやるたびに思わされるんでね」と心を躍らせた。
キャンプ中の実戦は残り3試合。怪物は「このまま甘いところをしっかり捉えられるようにやっていきたいと思います」と気合を入れ、前を向いた。プロ1年目の目標は30本塁打で新人王。南国の強い日差しを浴び、成長はグングン加速する。