阪神・佐藤輝 三塁守備合格印!?「捕球リズムも送球もいい」と高代氏太鼓判

 阪神と中日の練習試合が27日、沖縄・北谷で行われ、阪神では青柳と藤浪の両投手が順調な仕上がりを見せた。三塁を守った新人の佐藤輝も軽快な守備を披露。デイリースポーツウェブ評論家の高代延博氏は「補球、送球とも安定している」と絶賛した。

 先発した青柳も2番手で登板した藤浪も、いい投球内容だった。両投手とも調整が順調に進んでいるということだろう。西勇や高橋にアクシデントが見られただけに、投手陣にとっては安心材料になる。

 青柳は落ちる球のシンカーがよかったように思う。この試合では左打者の外角球が甘めで、ストライクにとってもらえる傾向が見られたが、審判のクセを利用するくらいでちょうどいい。

 彼はボールに威力があるし、内角を速い球で攻め、外へ落としていく投法がベスト。流し打ちされて内野手の間を抜けていくような打球は“飛んだところが悪かった”と割り切ることだ。

 藤浪もまずまずだった。スライダーを投げるときにしっかりと腕が振れている。よくないときは変化球で腕が緩むことが多いからね。何本かヒットはあったが、気にすることもないだろう。

 この試合で、もうひとつ目を引いたのが、先発メンバーとして三塁の守備についた新人の佐藤輝の動き。いい守りをしている。

 四回無死二塁の場面。平田の力のない三ゴロを藤浪と交錯しそうになりながらも、声の連携がしっかりできたのか、素手で素早く処理してアウトにした。

 送球も落ち着いていて、理想通りの低い球だった。グラブも下りていて捕球リズムもいい。不慣れな外野よりも三塁のほうが動きに自信があるのか軽快に見える。

 もっとも外野手としても“打感”がよく、大きな問題もないし、チーム事情からすると外野に落ち着くことになるのだろうが、将来的には三塁というのも十分ある。それだけの資質あると感じる。体が大きくて見栄えもあるしね。

 その佐藤にとってこの試合のもつ意味は大きかったと思う。キャンプの終盤になって相手チームのエースと対戦できたのだから。

 大野は昨年の沢村賞投手。「これが一流投手の球」というものを、その目で見ることができた。フルスイングはファウルとなったが、この経験は財産になる。

 リリーフで登板した福は調子こそよくなかったようだが、こちらは昨年の最優秀中継ぎ投手。

 今後、オープン戦に入れば、次々にいい投手が出てくる。1試合、1打席、1場面がすべて佐藤の血肉となるはず。あらゆる経験を今後に生かし、成長の糧としてほしいね。

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