阪神・チェン 上々虎デビュー!初回被弾も修正 移籍後初実戦で2回3安打1失点
「練習試合、ヤクルト3-4阪神」(2月28日、ANA BALL PARK浦添)
阪神に新加入したチェン・ウェイン投手(35)が28日、移籍後実戦初登板初先発し、上々の“虎デビュー”を果たした。投球リズムを意識して直球と変化球を両コーナーに投げ分け、2回3安打1失点。「基本的には良かったと思います」と振り返った。
初回2死から山田に左翼席へ一発を浴びた。さらに村上、内川と連打を許して一、二塁。燕打戦は積極果敢に攻めてきたが、日米通算95勝左腕は「ちょっと投げ急ぎというのがあった」と気持ちを落ち着かせて修正した。
二回は広岡、西田、中山と三者凡退。「使いたいと思っていた」というカーブで打者を幻惑し、最速143キロの直球で押し込んだ。矢野監督は「もうワンランクくらい上がると思う」と期待を込め、また現役時代に見た左腕の球を思い返した。
「力で抑えるというのが俺らの時のイメージだったけど。コントロールとか、変化球とか、投球術とか。そういうレベルが上がっているところが見えた」
左投手の軸として期待されていた高橋が、右脇腹の筋挫傷で開幕は絶望的な状況。背番号14に対する期待値はさらに高まっている。新助っ人は「自分のリズムを中心にやっていければいい」と泰然自若を貫き、シーズンに向けて準備を進める。