阪神ドラ1佐藤輝 超自信締め!初キャンプ完走「長打力、振る力は負けていない」
「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座)
阪神が1日、沖縄・宜野座キャンプを打ち上げた。初のキャンプを完走したドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=は「長打力、振る力は負けていない」とプロで戦う自信をつかんだ。キャンプの実戦は全11試合に出場して打率・366、2本塁打、9打点。矢野監督は開幕スタメンに近づいていることを明かした。
気温24度。抜けるような青空の下、佐藤輝が充実のキャンプを打ち上げた。豪快なスイングから放つ高弾道の打球で、並のルーキーではないことをバットで証明し続けた1カ月間。若き大砲は確かな手応えをつかんだ。
「やっぱり長打力、振る力っていうのは負けていない部分があるかなと。プロの球でもしっかり捉えればホームランにできるというのは分かった」
練習では宜野座球場のバックスクリーンを越える推定150メートルの“場外弾”を放つなど、何度も周囲の度肝を抜いた。実戦経験も積み、打撃の現在地を把握できたことは大きな収穫となった。
キャンプの実戦は全11試合に出場し、打率・366、2本塁打、9打点。9日の練習試合・日本ハム戦(宜野座)で鈴木健から放った“プロ1号”を振り返り「1本目のホームランは初めてだったのでよかった」と感慨深げだった。
現状についても冷静に分析した。「捉える確率だったり、守備走塁。足りていない部分がまだまだあるので、そこを伸ばしていければもっといいバッターになれるかなと思います」。高みを目指し、レベルアップする。
順調な成長曲線を描く佐藤輝に、矢野監督もニンマリだ。「本当に佐藤輝にしかない飛距離っていうのは十分に持っていますし。対応する力もこのキャンプではしっかり見えてきたんでね」と高く評し、開幕スタメンへの期待感も口にした。
「競争の中で勝っていく、こっちが使いたいって思わせる姿を見せてくれるんであれば、その可能性は十二分にあると思う。ここから次第だと思う」
フリー打撃では、36球目で終わりのはずだったが「入れないと終われない雰囲気だったので(笑い)」と6球追加。42スイング目で右翼フェンスを越え、宜野座キャンプを一発で締めくくった。
「ケガなく完走できたので、それはよかったかなと思います!」。オープン戦も始まり、定位置争いはより激しさを増す。結果を残し続け、開幕となる3月26日・ヤクルト戦で神宮球場に立つ。