【阪神・藤浪一問一答】プロ9年目初の開幕投手「チームの顔だし、責任ある」
3月26日・ヤクルト戦(神宮)で開幕投手に指名された阪神・藤浪晋太郎投手(26)が9日、プロ入り9年目で初の大役を任せられることになった心境を明かした。「今でも驚いている」と素直に吐露した右腕は「開幕投手はチームの顔。結果で示したい」とチームを勝利に導くことを誓った。藤浪の一問一答は次の通り。
◇ ◇
(テレビインタビューで)
-開幕投手を伝えられて。
「驚きしかなかったですね。開幕というのは全くと言っていいほど(頭に)なかったので、本当に驚いたというのが一番です。今でも驚いているというのが自分の中であって、どういう気持ちでというのがあんまり考え切れていないというか、落ち着いていない状況です」
-頭が真っ白に。
「真っ白まではいかないですけど、落ち着かない感じです」
-監督からは。
「きょう話をさせていただいたんですけど、『開幕でいくから。大山がキャプテンやったり、近本が選手会長をやったりとか。お前たちの代で強いタイガースというのを作ってほしい』と。そういう話でした」
-開幕投手とは。
「自分が成績を出していた時も能見さんだったり、メッセンジャーだったりがいたので、開幕投手を考えた時がなかったんですけど。やっぱりチームの顔だと思いますし、責任もあるのかなと思っています」
-先発の軸としての活躍を期待される。
「そうやって期待していただいているという話もいただいたので、結果で示したいですし、せっかく選んでいただいたので頑張りたいと思います」
-チームメートからの声掛けは。
「『開幕やな』と。『頑張れよ』、『おめでとう』と言っていただきました」
-キャンプからの手応えもある。
「ここまではいい感じできているし、自分の課題だったりとか、やりたいことはできている。オープン戦もありますし、自分のやるべきことをしっかりやって過ごしたいと思います」
-ワインドアップ投法にも挑戦。
「今のところはフォームだったり技術的なところも順調に来ているんじゃないかと思います」
-開幕戦はヤクルトが相手になる。
「チームに勢いがつくような投球をしたいですし、打たれる打たれないはあると思いますし、もちろん苦しい場面もあると思うんですけど。なんとか粘っていい形で勝利につなげられたらなと思っています」
-ファンへ。
「せっかく開幕に選んでいただいたので。楽しみにしてくださっている方も多いと思いますし、しっかり結果を出せるように頑張りたいと思います」
(囲み取材)
-前向きな気持ちとしてはどういう感情があるか。
「矢野さんにもそういう話をしていただいたんですけど、『期待してるということだし評価してるから』と。『そういう評価だと思って自信にしてくれ』というお話もいただきましたし。選んでいただくということは、それ相応の評価をいただいてのことだと思うので、プラスに捉えたいなと思います」
-1試合目という意識は?
「開幕戦というとすごく特別に聞こえるんですけど、2戦目に投げても3戦目に投げても自分にとっての開幕に変わりはないので、あまり深く考えすぎないように。143分の1とは言わないですけど、それくらいの気持ちで。あまり特別視しすぎて入れ込みすぎるのもどうかなと思う。できるだけ普通に、フラットに入って行けたらなと思います」
-ヤクルトに対するイメージ。
「打線のいいチームですし、ましてや神宮となると、ちょっと油断するとポンポンと大量点につながることがある。そのあたりはしっかり気を引き締めて投げたい」
-神宮の印象は悪くない。
「そうですね、悪いイメージはないですけどね。ただ、難しい球場だとは個人的には思っているので、フラットに入って行ければ。あまりどうこうというのは自分の中ではないですね」