阪神・西純、開幕ローテ残った クロンに満塁被弾も誠也を2K
「オープン戦、阪神6-4広島」(9日、甲子園球場)
開幕ローテ入りを目指す阪神・西純が甲子園のマウンドから収穫と課題の両方を得た。結果は5回6安打4失点だったが、5131人の観客の前で成長を示した高卒2年目右腕。矢野監督は「もっと見たい」と話し、次回もチャンスを与える意向だ。
2点リードの三回。2死からヒットと連続四球で満塁とピンチを広げ、新助っ人のクロンに左中間席へ逆転満塁弾を浴びた。背番号15は失点する前の過程を踏まえて「自分の中で一番やっちゃいけないと思っていた形での本塁打」と猛省した。
それでも、鈴木誠に対しては「球界を代表するような強打者で少し力が入った」と低めのフォークで2三振を奪った。昨季はコロナ禍により無観客でのマウンド。プロ入り後初めてファンが見守る中での投球は5回で106球と苦戦したが、野手陣が試合をひっくり返し“聖地初勝利”が舞い込んできた。
指揮官は降板直後の西純に歩み寄り、課題を伝えたという。「全部プラスになるよ。自分で勝てるピッチャーに近づいていけるんじゃないかな」。久々の甲子園は「すごく緊張しました」と振り返った2019年度ドラフト1位右腕。開幕ローテ入りへ「最後の最後まで諦めずに食らいついていきたいなと思います」と前を向いた。