阪神・藤浪 開幕デモ!大役指名後初登板 大阪桐蔭時代の元女房西武・森斬る!

 バント練習の打球をトスする藤浪
 先発に備え調整する藤浪
 キャッチボールする藤浪
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 阪神・藤浪晋太郎投手(26)が11日、開幕投手に指名されてから初めて先発する12日の西武とのオープン戦(甲子園)への意気込みを語った。相手チームには大阪桐蔭時代にバッテリーを組み、2012年に甲子園で春夏連覇を果たした1学年下の森友哉捕手(25)がいる。思い出の地で後輩を圧倒し、開幕への勢いをつける。

 春夏連覇の栄光を刻み込んだ場所で、久しぶりに対峙(たいじ)する。「森を意識するほど余裕のある展開になるか分からないですけど、いい勝負ができれば」。藤浪が高校時代の元女房との対戦について話していたその時、右腕の背中をつついて行く選手がいた。前日練習でちょうど球場に到着した森だった。

 「すごいタイミング(笑)」。軽くあいさつを交わし、後輩との久しぶりの遭遇に笑顔を見せたが、すぐさまキリリとした表情に切り替えた。

 「まず自分のテンポ、タイミングが第一かなと思いますし、自分がやりたいことがしっかりできるかが大事。展開によっては投げ方も勝負の仕方も変わってくる。余裕があれば、意識して良いものがお見せできれば」

 “復肩”へ、己との勝負が最優先。その上で、阪神ファンのみならず野球ファンの多くが心躍るであろう対決に全力で腕を振る考えだ。

 前回登板した5日のソフトバンクとのオープン戦では、今年最長4回を3安打無失点。キャンプからの実戦4試合で計12回1失点と安定した結果を残し、完全復活へ大きく前進している。

 7日に開幕投手の通達を受けてからは初めての実戦。「いまだに戸惑いはあるんですけど、正直なところ」と率直な思いを口にしたが「決まった以上はやるしかない。いい登板にできたら」と自身初の大役を全うするべく、着実に準備を続けている。

 甲子園では17年4月27日のDeNA戦を最後に勝ち星から遠ざかっている。「いいイメージはやっぱりつけたい。幸先良くシーズンを始めるために、ピシッと抑えていい形でいけたら」。4年ぶりの“聖地星”をつかみ、チームを頂点へ導くための礎としたい。

 この日は、甲子園でキャッチボールやダッシュなどで前日調整を行った後、バント練習も行うなど精力的に体を動かした。自身の完全復活へ。そして、チームが21年のスタートを最高の形で切るために-。“申し子”がまだ肌寒い聖地を熱くする。

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