阪神・佐藤輝 OP戦3号!球団新人49年ぶり 聖地2打席連発、また開幕投手撃ち!

 2回、左越えにソロを放つ佐藤輝
 2回、ソロを放ち、ベンチ前でゴリラポーズを決める佐藤輝
 2回、佐藤輝は左越えにソロを放つ
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 「オープン戦、阪神3-3西武」(12日、甲子園球場)

 阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が二回無死で左翼席へ2打席連発で、12球団トップタイのオープン戦3号ソロを放った。球団新人がオープン戦で3本塁打を放つのは、1972年・望月以来49年ぶり。ソフトバンク・石川に続き、西武の開幕投手・高橋も攻略する大物キラーぶりも見せつけた。大物ルーキーの勢いはとどまるところを知らない。

 どよめきが収まらない。佐藤輝がまた驚弾をたたき込んだ。10日・広島戦の最終打席に続く、甲子園での2打席連発だ。岡田彰布や田淵幸一も達成できなかった新人でのオープン戦3本塁打。聖地には雨とともにファンの拍手が降り注いだ。

 2点を追う二回。西武の開幕投手・高橋の初球、甘く入ってきた146キロ直球を迷いなく振り抜いた。「バットを内から出して逆方向に飛ぶ打球はいい打球なので、それが試合でできて良かったです」。上空の風の流れは左翼から右翼方向。白球は逆風を切り裂くように突き進み、左翼席まで到達した。

 ベンチに戻ると、一番端にいた“本家”の陽川に向かって「してやりました」と満面の笑みでゴリラポーズ。阪神の新人でオープン戦3本塁打を記録したのは、1972年の望月充以来49年ぶり。矢野監督も「ほんま右バッターみたいな打球やった」とビックリだ。

 試合前のフリー打撃では、パ・リーグを代表する打者からも注目を浴びた。2度の本塁打王に輝いた山川や、19年の首位打者・森らが熱視線を送る中、36スイングで3連発を含む6本の柵越え。練習後には山川と談笑し、「バットの形状だったり、話せました」。その後もベンチに残って、山川と森のフリー打撃を目に焼き付けた。

 「(山川は)ホームランバッターの打球だなって感じですね」と刺激を受けた様子。心を躍らせ、「ホームランというのが一番、野球では面白いと思うので譲れないです」と決意を新たにした。

 オープン戦6試合で打率・381、3本塁打、5打点と絶好調。矢野監督は注目される打順について、「佐藤が3(番)というのは現状考えていない」との構想を明かした。さらに「2番も健斗(糸原)が機能する感じがする」とも話した。佐藤輝は今後も6番での起用が基本線となる見込みとなった。

 13日は22歳の誕生日。自ら前祝いした黄金新人は「22歳も素晴らしい年になるように頑張っていきたいと思います」と誓った。今やチームに欠かせない将来の本塁打王候補。佐藤輝が山川のように飛躍できれば、阪神は頂点に近づく。

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