阪神ドラ1佐藤輝は本物か 評論家「ブンブン丸ではない」柳田は3度OP戦“本塁打王”

 阪神ドラフト1位・佐藤輝明内野手への期待感がグングン上昇している。ここまでオープン戦に8試合出場し、打率・370、12球団単独トップの4本塁打、6打点。矢野監督はすでに「将来も考えてもちろん使うつもり」と開幕スタメンを明言している。

 あくまでオープン戦とはいえ、すべて逆方向に4発。これだけの破壊力を見せつけられると、投手の警戒心は確実に増す。デイリースポーツ評論家の関本四十四氏は「右投手でも左投手でも外角のアウトコースに逃げるような球を投げたくなるが、少し甘く入ると左中間に持っていかれる。甲子園の左中間にも入れているし、投手としてはやはり怖さを持つだろうな」と語る。

 オープン戦での実績が、そのままシーズンに直結する訳ではない。ただ、過去を振り返ると、無関係であるとも言いがたい。今や日本球界を代表する強打者であるソフトバンク・柳田は3度もオープン戦の本塁打王となっており、昨年は65試合で20本塁打を放ったDeNA・オースティンもオープン戦からその予兆があった。

 ここ10年のオープン戦本塁打王と、シーズンの本塁打数は以下の通り。

 12年 ロッテ・ホワイトセル3本→9本

 13年 ソフトバンク・柳田6本→11本

 14年 ソフトバンク・柳田4本→15本

 15年 ヤクルト・ミレッジ5本→1本

 16年 ソフトバンク・柳田5本→18本

 17年 阪神・高山4本→6本、日本ハム・大谷4本→8本、ロッテ・ダフィー4本→6本、DeNA・白崎4本→0本

 18年 ヤクルト・バレンティン6本→38本

 19年 日本ハム・大田5本→20本、巨人・陽岱鋼5本→4本

 20年 DeNA・オースティン4本→20本、巨人・中島4本→7本

 オープン戦は分析の場でもあり、他球団の研究が進んでいる可能性もある。ただ、関本氏は「長打力があるけどバットを振り回す訳ではなく、いわゆるブンブン丸ではないんだよな。インハイのボールも体を回さずにポンとさばく。軸の左足に重心を残してボールを長く見るからこそ逆方向に大きいのも打てるし、ヒットゾーンも広い」と絶賛。投手出身の視点から、シーズンで予想される配球については「内角を厳しくついて縦系の変化球を投げたり、緩急を使ったり。左投手はやはり外に逃げる球を多く使うだろう。軸足に残る重心を何とか前に突っ込ませたいと考えるだろう」とした。

 期待通り、早くも超大物の雰囲気を漂わせている佐藤輝。関本氏は「オープン戦の飛距離を見ても東京ドーム、横浜スタジアム、神宮なら打ち損じでも入ってしまう可能性もある。1年目から20本前後は打つ可能性は十分あるんじゃないか」と、活躍に太鼓判を押した。

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