阪神・掛布HLT 佐藤輝は清原、松井級!「修正能力や対応能力感じる」
阪神・掛布雅之HLT(65)が22日、大阪府内で行われた自身主催の草野球大会「第1回掛布塾CUP」(三菱自動車後援)の運営会議に出席。終了後、取材に応じてドラフト1位・佐藤輝(近大)を「清原、松井級だよ!」と大絶賛した。
オープン戦12試合で12球団トップの6本塁打を放ち、打率・302と確実性の高さも示した黄金新人。ミスタータイガースは圧倒的な長打力に加え、プロでの成功者に共通する「いろんな修正能力や対応能力を感じている」と目を細めた。
広角に一発を放つ大砲の特徴は「扇が開くようにバットのヘッドが返っていく」と独自の表現で説明。一方で「右方向に打球が飛び出した時にバットの面の使い方を間違えてほしくない」と警鐘も鳴らした。
佐藤輝は17日・西武戦(メット)で今井の外角150キロを右中間席の上段に運んだ。だが、右方向への会心の当たりは、再現を意識し過ぎるとヘッドの返りが早くなり、狂いが生じるという。
「(残像を)追っかけちゃうんだよ。もう一回、扇子は閉じないと。開いたら閉じろ、開いたら閉じろ」。佐藤輝は17日の本塁打を放った次打席以降、11打席連続無安打。掛布氏は「自分のスイングができるかどうかなんだよ」と助言した。
今後予想される厳しい内角攻めは「誰しも通らなければいけないプロの道」。虎のレジェンドOBは清原や松井のような成長曲線を思い描く。「ならなきゃダメでしょ!すごい可能性を感じますよ。近い将来、チームを支える大きな柱になる」とエールを送った。